アムタス(めちゃコミック)は4月16日、イーブックイニシアティブジャパン(eBookJapan)、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ(コミックシーモア)、パピレス(Renta!)、ビーグリー(まんが王国)と発起人となり、健全な市場の発展を目的とした「日本電子書店連合」を設立したと発表した。
同連合では、(1)電子書籍読者への正規版購入の理解と啓蒙活動、(2)電子書籍市場関係者との連携を含む海賊版サイト対策、(3)その他健全な市場発展を阻む事象への対応という3つを活動内容としており、今後、電子書店を展開する事業者に広く参加を呼び掛け、連携して活動を進めるという。
同社によると、インターネットやスマートフォンの進化にともなって電子書籍市場は毎年2桁成長を続け、2017年には2001億円に達したという。その8割を占める電子コミックが成長をけん引しており、2017年のコミックス(単行本)の売上は電子版が紙を上回った。その一方で、海賊版サイトをはじめとしたさまざまな問題も起きている。
これらの問題を解決するため、政府は著作権保護に関する法整備や海賊版サイトに対するブロッキングなどの対策を検討している。
同社では、読者に対する正規版購入への理解と啓蒙活動が不可欠であり、これはインターネットを通じて読者へコンテンツを届けている電子書店が率先して行うべき役割だと考え、関係各社が連携して対策を進めていくため、団体設立に至ったという。
同連合は、業界関係者と連携して正規版購入を促す取り組みを進め、利益を適切に還元することで出版社や著者が創作活動に力を注ぐことのできる環境整備に尽くすとしている。
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