iFixitは、Appleの第6世代タブレットに相当する新型「iPad」を入手し、分解レポートを公開した。
第5世代の9.7インチ版iPadとほぼ同じデザインで、画面のLCDとデジタイザ、カバーガラスは融着されておらず簡単に分離可能なため、この点は容易な分解や修理に貢献する。ただし、強力に接着されたバッテリが外しにくく、全体的に接着剤が多用されるなど、修理は困難だという。最終的に、修理のしやすさを0から10の数値(10がもっとも修理しやすい)で表す「Repairability Score」(修理容易性スコア)を2とし、「試験には落第」とした。
表面を温めて接着剤を柔らかくすると、画面を本体から外せる。LCDとデジタイザが融着されていないため簡単に分離可能で、修理しやすい。第6世代iPadは教育市場向けを意識したモデルであり、落とすなどして画面が割れやすい教室で使うデバイスとして、画面の修理が容易なことは評価できる。
LCDパネルとロジックボードは、標準的なプラスのドライバーで分離できた。しかし、ロジックボードはケースと強力に接着されていたため、外すのに接着剤リムーバーを使う必要があった。
ロジックボードに搭載されている主なチップは、Apple製プロセッサ「A10 Fusion APL1W24 SoC」、2ギガバイトのMicron製DRAM、「Apple 343500203-A0」、Broadcom製タッチスクリーン用コントローラ「BCM15900B0」、32ギガバイトの東芝製フラッシュメモリ「TSB3236LX3536TWNB1」。
iPadのバッテリは、引っ張るとはがれるテープ型接着剤を一部モデルで採用していたものの、第6世代は強力な接着剤で固定されていた。そのため、バッテリの交換は難しいという。バッテリのスペックは、第5世代と同じく3.73V、8827mAh、32.9Wh。
第6世代iPadの分解手順(出典:iFixit/YouTube)なお、iFixitは第6世代iPad向けにも恒例となっている壁紙画像(可視光版、X線版)を用意した。
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