プロセッサ大手のIntelが米国時間4月3日、同社史上最も強力だとするノートPC向けプロセッサを発表した。
Intelによると、これは新しい第8世代の「Core i9」プロセッサであり、今までリリースした中で最もパフォーマンスに優れたノートPC向けプロセッサだという。
このCore i9は、同時に発表された新しい「Core i7」および「Core i5」とともに、「Coffee Lake」プラットフォームをベースとしており、14nm++プロセス技術を利用して製造されている。そのため、以前のモデルと比べてパフォーマンスが大幅に向上したとIntelは説明している。具体的には、ゲームプレイで処理できる1秒あたりのフレーム数が最大で41%、4K動画の編集時の速度が最大で59%向上するという。
今回発表された中で最も強力なプロセッサは「Core i9-8950HK」で、Intelのモバイルプロセッサとしては初めて、コア数が前モデルより2コア多い6コア(12スレッド)となっている。また、オーバークロックに対応するため、特に仮想現実(VR)やゲームの分野で、「プラットフォームのパフォーマンスを調整してその能力を最大限に引き出す機会を提供する」とIntelは述べている。
Core i9-8950HKはまた、Intelの「Thermal Velocity Boost(TVB)」を備える。TVBは、プロセッサが十分な低温状態で電力に余裕がある場合に、自動でクロック周波数を最大200MHz向上できる機能だ。これにより、ターボ周波数は最大4.8GHzになる。
Intelによると、全体のパフォーマンスは第7世代のデスクトッププロセッサCore i7より29%向上するほか、「3年前」のシステムからアップグレードを考えているユーザーからみるとパフォーマンスは88%改善されるという。
同社はまた、今回の新型モバイルプロセッサシリーズでは、新たに「Intel 300 Series Chipset」も提供すると述べた。同チップセットは、ギガビット級のWi-Fiに対応し、標準的な802.11AC(2X2)の80MHz(867Mbps)と比較して最大2倍高速だという。
Intel製「Core i5+」「Core i7+」「Core i9+」のマークが入ったノートPCとデスクトップPCには、「Intel Optane」メモリが搭載される。このメモリの狙いは、SATAベースのストレージ技術のパフォーマンスと応答性を向上させることだ。Intelによると、このストレージハードウェアは、大容量メディアファイルの読み込みをこれまでより1.7倍高速化できるという。
主力のCore i9-8950HKと併せて、Intelはほかにも多くのプロセッサを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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