女子大生など若い女性の間で、Instagramの「ダイエット垢」が流行していることをご存知だろうか。
過去に志望校などを公開して勉強のやる気につなげる「勉強垢」をご紹介したが、同様に人気なのがこのダイエット専用のダイエット垢だ。Instagramらしく「美容垢」もあるが、ダイエット垢に比べると少数派となる状態だ。
なぜ女子大生たちはInstagramでダイエットをするのか。インスタダイエットの実態と使われ方について見ていきたい。
Instagramではダイエットが人気だ。Instagramは“インスタ映え”しければならないと思う人には意外かもしれないが、けしてキラキラでもビジュアル的でもない写真が多く投稿されている。
「#ダイエット」は487万件、「#インスタダイエット」は35万件、「#レコーディングダイエット」は43万件、「#ダイエット記録」は45万件、「#公開ダイエット」は90万件、「#ダイエット日記」は35万件など、ダイエットネタはInstagramで人気のカテゴリとなっている。
さらに見ていくと、「#ダイエット垢」「#ダイエットアカウント」なども多く、アカウント名に“ダイエット”とつけているアカウントも多い。そのようなアカウントは、「#ダイエッターさんと繋がりたい」「#ダイエット仲間募集中」と、仲間を募集していることが多いのだ。
顔出ししている例も多いが、多くはダイエット専用のアカウントであり、リアルアカウントではないのが特徴だ。ダイエットが終わったら、アカウントを卒業している例も見られる。
Instagramにおけるダイエット投稿を見ていくと、ある特徴に気がつく。体重計の写真やダイエットアプリのキャプチャなど、体重や体脂肪率の具体的な数字があふれかえっているのだ。しかも、「体重53.60キロ、体脂肪率28.6%」「体重69.3キロ、体脂肪率36.6%」「体重57.20キロ、体脂肪率30.20%」など、リアルな数字が並んでいる。
そのほか、実際に自分の腹部などを鏡に映して前と横から自撮りしたり、1カ月前などと比較したりしている写真も多い。実際に運動をした証拠に、iPhoneのヘルスケアアプリの歩数キャプチャを掲載している例もある。そのほか、食べた物の写真、運動の写真など、インスタ映えからは遠いビジュアル的ではない写真が多く並んでいる。
リアルアカウントではなくダイエット専用アカウントなのは、正直な数字を公開しているためだろう。実際の知り合いとつながっていたら、体重なども見栄を張ってサバを読んでしまう可能性が高い。しかし、それでは意味がないというわけだ。
「#ダイエット手帳」は面白い。体重や体脂肪率のほか、食べたもののメニューやカロリー、運動などを事細かに書き記した手書きの手帳写真が掲載されており、非常に参考になる内容なのだ。可愛くシールなどを貼ったり、イラストなどが書かれていたり、日記が書かれているものもある。「#レコーディングダイエット」「#ダイエット日記」でも同様の投稿が多く見られる。
Twitterでもダイエット垢は人気が高い。「#ダイエッターさんと繋がりたい」「#ダイエット垢」「#ダイエット一緒に頑張って暮れる人RT」など、さまざまなハッシュタグが利用されている。体重計や食べたものの写真が並ぶInstagramに対して、体重の変遷や食べたもの一覧を文章、あるいはInstagram写真付きでツイートしていることが多いようだ。
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