ドイツのザールラント大学の研究チームは、肌に貼り付けて使える、柔らかく薄いマルチタッチ対応タッチセンサを開発した。さまざまな形にすることも可能で、貼り付ける体の部位に合わせた形状のタッチセンサが作れる
肌に貼り付けるタイプのタッチセンサ技術は、以前から存在する。しかし、従来のセンサはタッチ検出の解像度が高くなかったり、シングルタッチにしか対応していなかったりと、制約が多いそうだ。研究チームは、この種のタッチセンサに適した各種素材を検討。マルチタッチに対応し、検出解像度の高いシート状センサの開発に成功した。
センサは多層構造をしており、2つの電極シートを絶縁層や保護層などで挟み、静電容量の変化を検出に利用する。試作してテストしたところ、2本の指を添えて触れたことを識別できた。
研究チームは、このセンサ用のデザインツールも合わせて開発。センサの形状やタッチ検出範囲などを設定すると、電極シートの配線などが自動的に決定され、貼り付ける場所に応じたセンサを容易に作れる。
さらに、センサの最上位層は「Art Layer」となっていて、好きな絵柄のプリントが可能。ファッション製品にタッチ検出機能を付加する、といった応用が考えられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力