データ分析企業Cambridge AnalyticaがFacebookのユーザーデータを不正に流用してターゲティングしていたと報じられている件で、Cambridge Analyticaの元従業員で報道機関に情報を提供したデータアナリストのChristopher Wylie氏は、自身の個人的なFacebookアカウントが停止されたことを明らかにした。
The ObserverとThe New York Timesは現地時間3月17日、5000万件のFacebookプロフィールが影響を受けたとされるこの件を詳しく報じていたが、これを「内部告発」したWylie氏は18日、ツイートでFacebookアカウントが停止されたことを公表した。
Suspended by @facebook. For blowing the whistle. On something they have known privately for 2 years. pic.twitter.com/iSu6VwqUdG
— Christopher Wylie (@chrisinsilico) 2018年3月18日
Facebookは18日、この停止措置について、Cambridge AnalyticaおよびWylie氏などの関係者が性格診断アプリで収集した個人データを利用したとの報道に対して、これらの企業や人々に対してFacebookが16日に講じた措置と同じだと述べた。ユーザーは、このアプリで個人情報を共有するにはオプトインする必要があったが、この情報をCambridge Analyticaに共有させる選択はしていなかった。
Wylie氏の弁護士を務めるTamsin Allen氏は、米CNETの姉妹サイトであるCBS Newsの取材に対し、Facebookは16日に発表したアカウント停止を行う前に、この問題についてWylie氏の協力を「非公式に歓迎」していたと述べた。一方のFacebookによると、Wylie氏は停止措置が解除されるまでこの問題で協力することを拒否しているという。
Facebookでバイスプレジデント兼副ゼネラルカウンセルを務めるPaul Grewal氏は、声明で次のように述べた。「Wylie氏は、当社が同氏のアカウントに対する停止措置を解除するまで当社に協力することを拒否した。Wylie氏が『Facebookを悪用して膨大な人数のプロファイルを収集した』と述べたことを考慮すると、われわれは現時点でそれに応じることはできない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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