Fitbitは米国時間3月12日の非公式イベントで、新型ハードウェア2製品と新たなソフトウェアを発表した。
まず、Fitbit Versaは、同社が「万人向けのスマートウォッチ」と銘打つウェアラブル製品だ。
VersaはFitbitの主要な機能各種を備えている。そうした機能には、心拍数を記録する「PurePulse」、4日間にわたるバッテリ持続時間、スマートフォンからの通知、アクティビティと睡眠の自動追跡、水深50mまで対応する防水、オンスクリーントレーニングなどがある。GPSに関しては、Versaでランニングコースなどを記録する場合、スマートフォンを携行する必要がある。
さらに、「Fitbit Ionic」と同じアプリや文字盤を利用して、スマートウォッチをパーソナライズすることもできる。
Versaには2つの異なるバージョンがある。Versaの基本モデルには、ブラック、ピーチ、グレーの3色のバンドカラーが用意されている。スペシャルエディションモデルは、チャコールとラベンダーの2色のバンドカラーが用意され、ワイヤレス決済プラットフォーム「Fitbit Pay」を搭載する。
Ionicと同様にVersaも、スマートウォッチ上に音楽を保存し、任意のBluetoothヘッドフォンに接続してトレーニング中に再生する機能をサポートする。
米国ではVersaの事前予約が開始されており、4月に出荷開始される予定だ。Versaの基本モデルの小売価格は199.95ドル(約2万1000円)で、スペシャルエディションモデルは229.95ドル(約2万5000円)となる。
Fitbitは、IonicとVersaが搭載するOSのアップデートも発表した。この春に登場する「Fitbit OS 2.0」では、パーソナライズされたフィットネスの統計やグラフをウォッチに直接表示する機能が追加される。メッセージ通知にウォッチからクイックリプライを送信する機能(「Android」スマートフォンのみ対応)も予定されている。
Fitbitは、「iOS」製品からの通知にウォッチ上で返信する機能に取り組んでいると述べたが、方法や時期は明かさなかった。Fitbitが買収したPebbleは、iOSからの通知に対し、ウォッチからさまざまな方法でリアクションする機能をユーザーに提供していた。筆者は、Fitbitが自社のアプリを「Gmail」アカウントに直接リンクさせ、それを使って返信するといったオプションを目指すのではないかと予想している。
Fitbitが2018年に注力するもうひとつの分野は、女性の健康だ。具体的には、Fitbitアプリとスマートウォッチに、月経周期と健康全般を追跡するツールを追加する。
周期をモニターして妊娠可能な期間を予測するなど、女性の出産に関する健康面の各種データをトラッカーが追跡する。
女性の健康に関する機能とFitbit OS 2.0は、どちらも2018年春に無料アップデートで提供される。
Fitbit Aceは、価格が99.95ドル(約11000円)のフィットネストラッカーで、1回の充電で推定5日間使える。さらに重要なのは、特に8歳以上の子ども向けに作られている点だ。
Fitbitは新たに家族向け機能を開発した。親が子どものFitbitアカウントを作成し、子どもがアプリ内で見られるものをコントロールしたり、友達申請をモニターしたりできるような機能だ。子ども版のFitbitアプリには、運動した時間や睡眠の統計、目標やチャレンジ、目標に達すると獲得できるバッジなどが表示される。
子どもは、Fitbit AceをiOSやAndroidのデバイスと同期できる。スマートフォンを持っている場合は、電話通知機能にも対応する。米国では予約受付中で、5月下旬に出荷を予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」