人工知能(AI)の黙示録がついに私たちに降りかかるとき、それは米SFテレビドラマ「ウエストワールド」のようなものになると思っていいだろう。
そう語ったのは、同番組の共同製作者であるJonathan Nolan氏だ。同氏は米国時間3月10日、このヒット番組をテーマとした、South by Southwest(SXSW)カンファレンスのパネルディスカッションに参加した。
「これがAIの黙示録であり、それほど魅力的で興味をそそるものだったなら幸いだ」とNolan氏は述べた。また、人々はAIが万能にならなければ人間を崩壊させることはできないと思いがちだが、ボットは既にソーシャルメディアユーザーを操作していると指摘した。
そのパネルディスカッションで、AIの話題が出たのはほんの一部だ。Nolan氏に加えて、共同製作者のLisa Joy氏と数人のキャストが参加したそのパネルディスカッションには、SpaceX、Tesla、Boring Companyの創設者で、ハイテクを熟知してあらゆる事業を展開するElon Musk氏が、ハイテク側との橋渡し役として短時間だけサプライズ登場した。
Nolan氏が宇宙に行くことの憧れを語ったのに続いて、Musk氏は最後の数分間登壇し、Nolan氏とJoy氏が製作したショートビデオを披露した。そのビデオは、SpaceXの「Falcon Heavy」ロケットの最近の打ち上げと、同ロケットによって宇宙に送り出されたTeslaの自動車「Roadster」の運転席に座ったダミー人形「Starman」を紹介するものだった。
「悲惨な問題をひとつずつ解決していくことだけが人生であってはならない」と、Musk氏は人々を元気付ける宇宙旅行の力について述べた。同氏はその後、そのメッセージを動画とともにツイートした。
Why Falcon Heavy & Starman?
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年3月11日
Life cannot just be about solving one sad problem after another. There need to be things that inspire you, that make you glad to wake up in the morning and be part of humanity. That is why we did it. We did for you. https://t.co/5STO7q4wro
なぜFalcon HeavyとStarmanなのか?
悲惨な問題をひとつずつ解決していくことだけが人生であってはならない。自分を元気付けるもの、朝目覚めて人類の一部であることを幸せだと感じさせてくれるものが必要だ。それが、今回のことを行った理由だ。皆さんのためにやったのだ。(Musk氏)
短時間だけサプライズ登場したMusk氏以外に、「ウエストワールド」に出演したJeffrey Wright氏、Evan Rachel Wood氏、James Marsden氏、Thandie Newton氏、およびモデレーターとしてWiredのJason Tanz氏がこのパネルディスカッションに参加した。
At the tail end of the #westworld panel, @elonmusk just came out on stage. #sxsw pic.twitter.com/2chytNOZFd
— Erin Carson (@ErinCarson) 2018年3月10日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力