Elon Musk氏は今、未来の公共バスを作ることに興味を持っている。
Musk氏は2013年に新高速交通システム「Hyperloop」の構想を発表した。その後、都市部の地下にトンネル網を作るため、The Boring Companyを創設した。このトンネル網は、地下で自動車を素早く移動させる高速電動の「スケート」を使って、交通渋滞を回避する。そして、同氏は今回、それらの新交通手段では、公共交通、具体的には歩行者とサイクリストが自動車より優先される、と述べた。
The Boring Companyは以前、個々の自動車を街路の高さから地下の高速ネットワークに降ろすシステムの動画を披露したが、Musk氏は今では、自動車を持っていない人々を最優先する意向だ。
Musk氏は米国時間3月9日のツイートで、「自動車も輸送するが、それは公共交通の個人的なニーズが全て満たされてからの話だ。これは礼儀と公平性の問題である。自動車を購入する余裕のない人が優先されるべきだ」と投稿した。
Musk氏は2017年12月、公共交通政策の専門家Jarrett Walker氏とTwitterで論争になった。Walker氏は、Musk氏が「スペースを他人と共有することに対して嫌悪感」を持っていると非難した。これを受けて、Musk氏はWalker氏のことを「聖人ぶった馬鹿者」と呼んだ。
Musk氏は今回、公共バスを根本から再発明し、かつてない速度を実現することで、自身が公共交通の支持者であることを改めて強調したいようだ。
同氏はコンセプト動画を掲載し、「これは、トンネルとエレベータの間を自動で移動することが可能で、地下を時速150マイル(約241.4km)で自律走行する電気バスだ、と言うこともできるだろう。そう、バスである」と述べた。
Better video coming soon, but it would look a bit like this: pic.twitter.com/C0iJPi8b4U
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年3月9日
さらに、Musk氏はThe Boring Companyの都市ループシステムについて、「1台分の駐車スペースと同サイズの小さな駅を何千も設けて、利用者が目的地のすぐそばまで移動できるようにする。これらの小さな駅は都市の構造にシームレスに溶け込む。少数の大きな駅がある地下鉄とは異なる」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス