Elon Musk氏が率いるSpaceXは米国時間2月5日、上空の風による2時間の遅延を経て、「Falcon Heavy」の基部に搭載された27基のエンジンの全てを点火した。Falcon Heavyは米航空宇宙局(NASA)がアポロ計画を進めていた時代の「サターンV」以降、米国の国土から打ち上げられる最も強力なロケットだ。
今回の打ち上げのデモは、ほかのいくつかの意味においても、既に歴史的な偉業となっている。
歴史上初めて、再使用された2基のブースターが、大重量のペイロードを宇宙空間に運ぶのに使われた。そのわずか8分後、それらと同じ「Falcon 9」の2基のサイドブースターがフロリダ州のケープカナベラル空軍基地に帰還し、隣接する着陸用パッドに同時に着陸した。これは、宇宙飛行の分野で過去に例のない光景だった。
Falcon Heavy side cores have landed at SpaceX’s Landing Zones 1 and 2. pic.twitter.com/oMBqizqnpI
— SpaceX (@SpaceX) 2018年2月6日
打ち上げの試みは、そこからわずか数マイル(1マイルは約1.6km)離れた場所にあるケネディ宇宙センターの発射台「39-A」で行われた。ここでは、50年近く前、「アポロ11号」が地球から飛び立ち、歴史上初めて、人類を月まで運んだ。
太平洋時間午後12時45分直後、この巨大な発射システムは基部から500万トンもの推力を発生させ、期待されたように、爆発事件を一切発生させずに発射塔から飛び立った。
これは、Musk氏のチェリーレッドの「Tesla Roadster」を含むペイロードを火星に届ける非常に長い旅の最初に一部にすぎないが、長く待望されてきた打ち上げに向けて、最初の重要なハードルがクリアされたのも事実だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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