RoboMarketerは、人工知能によって企業のマーケティング業務を支援するサービス「Roboma(ロボマ)」を紹介した。
Robomaは、広告レポートの集計やデータ分析、広告代理店との情報共有といったマーケティング業務を人工知能が行うことで、広告運用の自動化を推進するサービス。さまざまな広告アカウントと連携することで、KPIをダッシュボードに一元的にまとめることができるほか、AIアシスタントが最適な広告運用をアドバイスするのだという。広告の自動運用に関しては、まだ実証実験段階なのだそうだが、ある広告運用ではROIが20%改善したという実績も生まれているのだという。
同社代表の岡崎哲朗氏は、「デジタルマーケティングの発達やユーザーニーズの多様化などを背景に、マーケターはさまざまな業務に追われる中で慢性的なリソース不足に陥っている。また、マーケティングはコストセンターに見られることも多く、システム投資も進まない。こうした課題を人工知能によって解決したい」とサービスの狙いを説明。同社の試算によると、サービスの導入によって約80%のコスト削減が可能になるのだという。
岡崎氏によると、サービスローンチからこれまでの間に、大手からスタートアップ企業まで100社以上に導入されており、反響は高いという。「PDCAのうちD(出稿)C(分析)A(運用)を自動化することで、マーケターを戦略立案などに集中できる環境を作り、働き方を変えたい」(岡崎氏)。
テリトルは、短期ルームシェアのマッチングサービス「weeeks」を紹介した。このサービスでは、自分のプロフィールに合うルームメイトと住みたいエリアで借りられる短期賃貸物件を探し、最短1週間からの短期ルームシェアができるという。同社代表の日置愛氏は「人生にとって大事なのは、どこに住むかではなく誰と出会うかということ。weeeksは人との出会いに重きを置いたルームシェアサービス」と説明する。
このサービスが提供する価値について、日置氏は「就職活動などで東京にやってくる学生にとっては、同じ不安を抱える仲間とルームシェアすることで上京を良い思い出に変えることができる。また、自宅と職場の往復で生活にマンネリを感じている人にとっては、気分転換などにも最適では。異業種の方とのルームシェアでは価値観を広げたり自分自身を見つめ直すきっかけになる」と語る。サービスは2月20日にクローズドベータ版をリリースしたばかりだが、開始から2週間で300人が登録し、30人がルームシェアを体験しているという。
「これまで他人と暮らすルームシェアはハードルが高いと言われてきたが、短期間の滞在にすることで気軽さを実現し、またルームシェアをエンターテインメントとして提供することで高いアクティブ数を獲得している。これからサービスの成長に向けて資金調達を進めていきたい」(日置氏)。
朝日メディアラボベンチャーズは、朝日メディアアクセラレータープログラムを2015年から実施してきた。また、2017年からは朝日新聞社を中心に加盟企業も参画した「朝日メディアグループファンド」を展開し、シードステージからレイターステージまでの国内ベンチャー投資や海外のスタートアップ企業へ投資しているという。2017年のファンド設立からこれまでに、国内で5件、北米で3件の投資を行っているとのこと。
投資担当ディレクターである山田正美氏によると、朝日メディアアクセラレータープログラムも2017年から朝日メディアグループファンドが中心となり、さまざまな企業に参画してもらいながら支援をしており、「過去3期で15社を採択し、そのうち9社が事業会社やベンチャーキャピタルからの出資を実現してきた」とその実績を説明した。
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