フォルクスワーゲン(VW)は、電気自動車(EV)などに対する充電を自動的に実行する充電支援ロボット「CarLa」を、スイスで開催中のジュネーブ国際自動車ショーにて披露した。
CarLaは、EVや充電の必要なハイブリッド車(HV)を認識したら、車側の充電口を開き、充電用ケーブルを接続して充電する、といった一連の作業を実行するロボット。ロボットによる自動生産技術を手がけるドイツ企業のKUKAと共同開発した。
EV充電ステーションなどでの使用を想定しており、ドライバーの手を煩わせない。さらに、自動運転に対応しているEVであれば、ドライバーが車から降りて充電を指示すると、EVがCarLaの設置されている駐車場や充電ステーションを検索して自動的に移動し、充電して戻ってくる、といった運用も考えられる。
充電用ケーブルを扱うアームは7軸構成で、人間の腕を参考に設計されたそうだ。動きの自由度が高く、さまざまな制約のある場所にも設置できるという。車に設けられている充電ソケットの位置などは、カメラによる画像解析で把握する。
VWは、CarLaの開発を続け、試験生産の段階へ進める計画。さらに、業界標準になる可能性もあるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」