これは、世界各国を飛び回って働く人、またはそのような働き方をしたい人だけに限った話ではない。職場で、ある日突然、海外とのやりとりが始まることもあれば、会社が外国の企業に買収されることもある。突然の環境の変化に対応していくには、柔軟な姿勢が重要になる。本書は、特別な誰かのためではなく、今の私たちみんなに役立つアドバイスや経験談を語ってくれている。
たとえば、筆者の経験だが、とくに国際的な活躍を望んでいたわけではなかったものの、転職先の職場には、外国人が多くいて、会議は英語で行うのが常であった。事前に知らされていなかったため驚いたが、そういうことは誰にでも起こりうるということだ。著者は、英語がネイティブレベルではなくても乗り切るこつも伝授してくれているが、もっと重要なことは、「選択肢はひとつではない」ということを示してくれていることだ。
あまり変化のない環境で過ごしていると、「いつもの考え方」が、みんなの考え方と同じだと思い込んでしまいがちだ。また、自分の役割や選択には、本来自由があるということも忘れてしまう。「そんな働き方(生き方)もできるのか!」と驚いてみるのも時には良い刺激になる。
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