Volkswagen(VW)傘下の自動車メーカーPorscheは、ブロックチェーン技術を車の管理や制御に活用する目的で、「Porsche Panamera」へブロックチェーン対応アプリを搭載して試験中だ。
現在の試験では、アプリを使って自動車のドアをロックしたり解錠したりできる。一時的に車を他者へ使わせるようなアクセス認証機能も備える。暗号化されたログデータへのアクセス機能を使えば、新たなビジネスモデルも考えられる。さらに、自動運転機能の改善に役立つような機能も開発可能とみる。
こうした機能の基盤技術は、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨(暗号通貨)を実現しているのと同じブロックチェーン。高速性と安全性に優れると言われ、Porscheの試験ではアプリによるロックの解除および施錠が1.6秒で済む。これは、従来のアプリ処理に比べ最大6倍も高速だという。
この試験には、ドイツのスタートアップ企業XAINが協力している。XAINは、2017年夏に開催されたブロックチェーンがテーマの技術コンテスト「Porsche Innovation Contest」を勝ち抜き、Porscheとの共同開発に参加した。
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