韓国の平昌で開催された冬季五輪の開会式当日、大会のシステムがサイバー攻撃を受けたことはすでに知られている。このほど、その犯人が明らかになったかもしれない。それはロシア軍のスパイだという。
The Washington Postが米国時間2月24日遅く、匿名の米当局者らの話として報じたところによると、ロシアのスパイらは、平昌冬季五輪の組織委員会が使っていた数百台のコンピュータをハッキングしただけでなく、いわゆる「偽旗」作戦によって北朝鮮の仕業に見せかけようとしたという。
米当局者らは、ロシアが25日の閉会式でも妨害を試みる可能性があるとして懸念を示していたが、閉会式はすでに平昌で無事に執り行われたようだ。
The Washington Postはアナリストらの見解として、ハッカーの正体がロシアだったとすれば、ハッキングは国際オリンピック委員会(IOC)への報復を示すものだと伝えている。IOCは、ドーピング違反があったとして冬季五輪にロシアチームとして参加することを禁止したからだ。
ロシアは五輪の開催前、期間中にサイバー攻撃があればロシアのせいにされるだろうと予測していた。
Reutersは11日、ロシア外務省が「韓国での冬季五輪開催に関する情報リソースへのハッキング攻撃で、欧米のメディアが『ロシアの指紋』というテーマの下に偽りの調査を計画していることは分かっている」と述べたと報じていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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