SPACERは3月2日、スマホで開け閉めする受渡しロッカー「SPACER(スペースアール)」の提供を3月1日に開始したと発表した。まずは、TSUTAYAが運営するSHIBUYA TSUTAYA、TSUTAYA BOOK APARTMENT、赤坂店、祖師谷大蔵店、新大久保店の5店舗に設置した。
ユーザーがSPACERのあるTSUTAYAの店舗まで行き、アプリを立ち上げると自動的にロッカーを認識する。荷物を預けてアプリ上で特定のロッカーを指定し、スワイプ操作をすると閉まるという。料金は、2時間までは無料で、その後は6時間ごとに240円が発生する。
扉を開けるためのカギはスマホ上で送受信できる電子キーとなり、この電子キーのやり取りによって、荷物の受け渡しも可能。アプリにはチャット機能が搭載され、メッセージとともに電子キーを送ることができる。これにより、相手と会わずに荷物の受け渡しが可能になるため、近隣社同士のEC取引などにも利用可能。将来的には、通勤途中や旅先などで頼んでいた荷物を自ら受け取るサービスを目指すという。
同社の代表取締役社長である田中章仁氏はもともと、商業施設などで農業や環境に関する情報を発信する社会貢献団体に9年間ほど所属しており、より幅広く社会に貢献したいと考え、2016年7月に同事業を立ち上げたという。「SPACERによって、荷物の受け渡しのために待ったり、会ったりしなくて済むようになる。たとえば、クイズに正解するとリアルの物が受け取れるエンターテイメント利用など、さまざまな用途で活用してほしい」(田中氏)。
SPACERは、TSUTAYAなどを展開するCCCグループ主催のベンチャー協業プログラム第四期「T-VENTURE PROGRAM」(TVP)で優秀賞を受賞しており、今回の実証実験もTVPのサービス連携の一環となる。3〜5月までを実証実験期間とし、さまざまなモニタリングをしながら、ECなどにおける受渡し取引などを検証するという。
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