新しい高速交通システム「Hyperloop」の実現を目指す企業の1つであるHyperloop Transportation Technologies(HyperloopTT:HTT)は、イリノイ州シカゴからオハイオ州クリーブランドに長さ313マイル(約504km)のHyperloop路線を建設する目的で、実現可能かどうかの調査を始めると発表した。
この路線が完成すれば、シカゴとクリーブランドのあいだが28分で結ばれる。ちなみに、その場合の平均速度は時速730マイル(時速約1175km)に達する。
調査を開始するため、HTTはオハイオ州のNortheast Ohio Areawide Coordinating Agency(NOACA)およびイリノイ州のIllinois' Department of Transportation(IDOT)との覚書に調印した。HTTの最高経営責任者(CEO)Dirk Ahlborn氏は、「Hyperloopを建設するにあたり、法規制が大きく立ちふさがっている」と述べ、今回の合意が米国でのHyperloop実現につながると期待している。
米CNETの報道によると、この調査は早ければ2018年3月初めにスタートし、6カ月から12カ月かけて実施されるという。そして、NOACAが60万ドル(約6401万4000円)の調査資金を出資する。
さらに米CNETは、HTTとは別にHyperloop Oneも、シカゴからオハイオ州コロンバスを経由してペンシルベニア州ピッツバーグまでを結ぶ路線の実現に向けた取り組みを進めていると報じた。
Hyperloop Oneは、米国のほか、インドや英国、メキシコ、カナダでもHyperloop路線を検討中だ。ちなみに、HTTもHyperloopの建設計画をインドで進めている。
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