Intelは、米国時間2月7日、「Spectre」脆弱性の「Variant 2」に対応するため、「Skylake」チップ向けに新たなマイクロコードをリリースしたと発表した。最初に提供した修正パッチの不具合によるシステムの安定性と再起動の問題に対処している。
最初のマイクロコードアップデートによる安定性問題を受け、HP、Dellは1月、Intelが問題解決に取り組んでいる間、BIOSアップデートの適用を停止していた。
Intelは当初、予期せぬ再起動は、「Broadwell」と「Haswell」のチップでしか見られないと述べていたが、その後、新しいSkylakeアーキテクチャのチップも影響を受けることを認めた。Microsoftによると、Intelのアップデートにより、データの消失や破損が見られるケースもあるという。
「Variant 1(Spectre)」、「Variant 3(Meltdown)」の攻撃に対処するアップデートは、おおむね問題が無かったが、Variant 2を対象としたIntelのパッチは、パフォーマンスに大きな影響を及ぼし、安定性の問題を引き起こした。
Intelは1月22日にパッチの適用を停止するよう顧客に勧告し、HaswellとBroadwellを対象としたパッチに関しては問題を特定済みであると述べていた。
同社は今回、Skylakeベースのいくつかのプラットフォーム向けにマイクロコードアップデートをリリースした。
バイスプレジデントのNavin Shenoy氏は、「今週、OEMと業界のパートナー向けに、一部のSkylakeベースのプラットフォーム用のマイクロコードアップデートをリリースした。数日以内に、他のプラットフォームに対してもリリースする見込みだ」と述べている。
「引き続きベータ版のマイクロコードアップデートも提供していく。正式版に移行する前に、顧客とパートナー企業が詳しくテストできるようにするためだ」(Shenoy氏)
同社はマイクロコード修正に関する新ガイダンスも発表した。これによると、Skylake U、Y、U23e、H、Sシリーズ向けの新たなマイクロコードが提供済みとなっている。
最初のパッチのように、Intelの新しいマイクロコードは、OEMからファームウェアアップデートとして配信される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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