トランプ政権が5Gネットワーク構築を検討との報道--非難の声も

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年01月30日 13時19分

 Donald Trump政権の安全保障担当者らは、米国の通信に対する中国の監視活動を阻止するための選択肢として高速5Gネットワークの構築を検討しているという。Axiosなどが米国時間1月29日に報じた。

 この計画の詳細は、国家安全保障会議(NSC)の高官が作成したPowerPointのプレゼンテーションとメモとされるものを、Axiosが確認し、報じたことで明らかになった。氏名は明かされていないものの、ある政府高官がAxiosの報道の要旨を認めたとReutersも29日に報じている。

トランプ大統領
提供:Getty Images

 国家安全保障チームによる5Gネットワークについては、現在のところTrump政権の下級レベルで議論されている段階で、大統領による検討が始まるまでには、まだ6~8カ月ほどかかるだろうとAxiosは報じている。このネットワークは、自動運転車やIoTなどの5Gを活用していく先端技術の保護に重点を置き、米国の経済とインターネットセキュリティに対する中国の脅威に対抗できるものにする狙いがあるだろう。

 こうしたネットワークは、政府が構築して所有し、米国の通信キャリアにインフラストラクチャを貸し出す形になる可能性があり、現行システムからの大きな転換となる。

 米連邦通信委員会(FCC)のAjit Pai委員長は同日、こうした案について、国家による5Gネットワーク構築の取り組みは、高コストで、米国が5Gで成功するために必要な政策から乖離しているとして非難した。Michael O'Rielly委員も計画を批判しているほか、そのようなネットワークの必要性に懐疑的な議員もいる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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