東北のスタートアップJDSoundが挑むデジタルスピーカの可能性--USBバスパワーという選択肢

 宮城県仙台市を拠点にしているハードウェアスタートアップJDSoundは1月17日、USBバスパワー方式のデジタルスピーカ「OVO(オヴォ)」を発表した。音楽信号をすべてデジタルで処理するフルデジタルロジックを採用する。

「OVO(オヴォ)」
「OVO(オヴォ)」

 現在「GREEN FUNDING by T-SITE」で、クラウドファンディングを実施。事前登録で約900人の支援を集めたという。期間は4月16日まで。目標金額は2000万円で、9800円から支援を受け付ける。

 Bluetoothによるワイヤレススピーカが数多く登場しているが、OVOは、充電やペアリングの必要がない使い勝手の良さや、遅延が発生しないといったUSBバスパワーならではの高音質とシンプルな使い方を提案。本体にはフルデジタルロジックを採用することで、従来のアナログ方式に比べ、3分の1の電力で、同レベルの音が出せるなど、サイズ以上の高音質再生を実現する。

 JDSoundは、東日本大震災後の2012年に「地元で産業を作りたい」(JDSound 代表取締役の宮崎晃一郎氏)との思いから設立。OVOの製造は、宮城県石巻市にあるヤグチ電子工業が担う。

 OVOのほかにも、完全自律型のポータブルDJシステム「GODJ」などを開発、製造を手掛けるJDSound。「GODJ Plus」では、5300万円を調達した実績も持つ。宮崎氏は「被災地石巻市で行うモノづくりに期待してほしい」と話す。

JDSound 代表取締役の宮崎晃一郎氏
JDSound 代表取締役の宮崎晃一郎氏

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