Intelは米国時間1月9日、同社のCPUにパッチを適用した後の性能低下は、最新のチップで最大6%だと述べた。ただし一部の旧型チップでは、さらに大きく性能が低下する恐れがあるという。パッチは、「Spectre」と「Meltdown」の脆弱性に対応するものだ。
Intelはプレスリリースで、「当社の最新のPCベンチマーク結果に基づき、平均的なコンピュータユーザーに対するパフォーマンスの影響は深刻ではないはずだと引き続き考えている」と述べた。
Intelのデータによると、旧型チップの場合は最大で8%性能が低下する可能性があるという。「応答性」に対する影響はさらに大きい。同社の最新チップで応答性は12%低下し、旧型チップの1つ(「Windows 10」で動作する「Core i7 6700K」プロセッサ)では、応答性が21%低下した。
Intelがチップ性能のベンチマーク評価に使用したツールの開発元であるBapcoによると、応答性は、アプリケーションの起動、複数タブでのインターネット閲覧、ファイルのコピーや暗号化などの処理速度の測定基準だという。
Intelは、パフォーマンスの低下は、デバイスが特定のタスクを実行している場合のみ生じ、コンピュータの通常利用に影響はないと述べていた。パッチを適用したチップに対するテストによって、その主張が正しかったことを示した形だ。9日のプレスリリースで、「つまり、ホームPCおよびビジネスPCの標準的なユーザーが、メールを読んだり、ドキュメントを作成したり、デジタル写真にアクセスしたりといった一般的なタスクを実行する場合には、深刻な性能低下は見られないはずだ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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