グラフィックスプロセッサの大手NVIDIAは米国時間1月10日、GoogleのセキュリティーチームProject Zeroが3日に公表したCPUの脆弱性について、これを通じたサイドチャネル攻撃の緩和策を搭載した最新ドライバ一式をリリースした。
NVIDIAのセキュリティ情報によると、同社のGPUハードウェアはこれら脆弱性の影響を受けないが、CPUの脆弱性による影響を緩和するため、ソフトウェアのアップデートを提供するという。同社のソフトウェアは、「Meltdown」脆弱性の影響を受けるCPUで稼働させても悪影響を受けると考えられる理由はないという。一方、「Spectre」脆弱性については、「GeForce」や「Quadro」「NVS」「Tesla」「GRID」の各製品のソフトウェアに対してアップデートを提供する。
GeForceとQuadro、NVS、Tesla(R384ブランチ)向けの更新済みドライバは既に提供されており、Tesla(R390ブランチ)およびGRID向けのドライバは1月末までに更新される予定だ。
同社は、今回の初期リリースの後、パートナー企業との作業を通じてさらなる対策を施していくと述べている。
MeltdownとSpectreは、Project Zeroチームが3日に公開した3種類の脆弱性に対して付けられた通称であり、各社が個別に対応する必要のあるものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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