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味やにおいを認識できるロボットを目指す--RewiredとAromyxが提携

Greg Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2017年12月28日 10時45分
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 英ロンドンとスイスのローザンヌに拠点を置き、ロボット工学に注力する「ベンチャースタジオ」のRewiredAromyxと提携した。Aromyxは、長い間無視されてきた2つの感覚をデジタルの世界にもたらそうとしている企業だ。

 パロアルトに拠点を置くAromyxは、味とにおいを科学的かつ再現可能な方法で測定しデジタル化する技術の開発を手がける。同社は人間の嗅覚系をビジネスにした。


 味とにおいを繰り返し可能な方法で再現するのは、エンジニアや生物学者、化学者にとって、難しいことだった。これら3分野すべての複雑な連携が必要になることも、その理由の1つだ。しかし、Aromyxはスタンフォード大学の科学者たちと協力して、人間の感覚器官が脳に送る生化学的信号を再現し、それらの信号を有意義に測定する方法を編み出した。

 同社の「EssenceChip」は使い捨てのバイオセンサで、複数の非実験室環境に適応させることが可能だ。この技術の基礎をなす仕組みは、魅力的なほど簡単であり、果てしなく複雑でもある。

 製品への応用を想像するのは簡単だ。例えば、食品会社や飲料会社向けの品質管理、食品チェーン店向けの味と香りを高める製品、自動車会社が新しい自動車のにおいを決めるのを助ける製品(これは冗談ではない。高級ブランドは自社顧客の感覚体験を理解するため、新しい科学に多額の投資を行う)などが考えられる。

 この技術がロボット工学の分野で解放する宇宙は、巨大なものになるかもしれない。

 Rewiredはテクノロジ分野の提携に適した組織だ。ロボット工学開発向けの潤沢な資金を持っている。広報担当者によると、「Rewiredは、感覚機能の強化が次世代のスマートロボット工学を解放すると考えている」という。

 人間は感覚を使って現実世界に対処し、さまざまな決定を下す。味とにおいは私たちの日々の体験にとって極めて重要だ。

 だが、それはロボットにとって何を意味するのだろうか。もっと端的に言えば、それは、ロボットが今後人間のためにやってくれることにとって、どういう意味を持つのだろうか。

 「『Kid-Keeper 4000』、赤ちゃんのおむつを取り替えた方がいい?」

 「『Siri-bot』、この牛乳を飲んでも大丈夫?」

 「『Robo Sous-chef』(ロボスーシェフ)、このソースにもっと塩を加えた方がいい?」

 Rewiredはおそらく、もっといいアイデアを考え出してくれることだろう。

 「1980年代の視覚認識、1990年代の音声認識と同様、においや味を認識する技術もこれから進歩するだろう」と、Rewiredの広報担当者はコメントした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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