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シャープ、社員に「感謝のしるし」を配布--東証一部復帰で総額約6億円を還元

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 シャープの代表取締役社長である戴正呉氏は12月14日、東京証券取引所第一部に復帰したことを記念して、国内に勤務している約2万人の社員を対象に、「感謝のしるし」を配布した。

 封書のなかには、戴社長のメッセージとともに、2万円の現金が入っており、それとは別にシャープのECサイト「いい暮らしストア」で利用できる1万円の電子クーポンも提供される。電子クーポンを含めて、総額で6億円規模の社員への還元となる。

 「感謝のしるし」は3月31日にも、国内の構造改革に一定のメドがついたことを理由に、国内約1万9000人の社員を対象に、3000円を支給した経緯があるが、今回はその10倍規模になる。

 シャープは、2017年度上期の売上高で前年同期比で約20%の伸長を達成。利益の黒字化だけでなく、リーマンショック以前の水準にまで回復するなど、業績が大きく改善している。

 その一方で、社員には信賞必罰を徹底し、社員の平均給与(賞与含む)は前年同期比17%も増やすことができたという。今回の「感謝のしるし」も、信賞必罰の取り組みにひとつと捉えることができるだろう。

 なお、12月8日に支給された冬季賞与も、6月の夏季賞与と同様に、全社で平均2カ月の賞与を、信賞必罰のポリシーに沿って支給している。

 今回の「感謝のしるし」の戴社長のメッセージは、以下の通り。

社員のみなさんへ

 当社は12月7日、2016年8月1日の東証二部指定替え以来、わずか1年4カ月で東証一部への復帰をはたすことができました。これは過去に前例がないことであり、みなさんとともに取り組んできた構造改革や事業拡大の努力が報われたものだと考えています。改めて、みなさんのたゆまぬ努力に心から感謝します。

 こうした感謝の気持ちを込めて、ここに「感謝のしるし」をお渡しいたします。日頃、みなさんを支えてくれている家族や友人へのプレゼント、懇親会費用などに活用していただければ思います。

 これから当社は東証一部の会社として、社会的責任が一段と増すことになります。これまで以上にコンプライアンス遵守を心がけるとともに、全員一丸となって「人に寄り添うIoT(AIoT)」と「8Kエコシステム」の実現に取り組んでいきましょう。みなさんのより一層の奮起を期待します。

テレビCM大量投下からユーザーに直接還元するキャンペーンへ

 一方で、シャープは、一般ユーザー向けに2つのキャンペーンを実施している。

 1つは「シャープ8Kテレビ誕生祭」。12月1日に発売した「AQUOS 8K」のデビューに合わせて、12月1~31日までの間、抽選で88人に、液晶テレビAQUOSが当たるキャンペーンや、対象のテレビや「ロボホン」の購入者を対象に、カタログギフトなどをプレゼントするキャンペーン内容となっている。

 もう1つは「シャープ白物家電60周年感謝祭」。2017年で60周年を迎えたシャープの白物家電事業の節目を記念して、12月7~31日までの間、ヘルシオや冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの対象商品の購入者に、カタログギフトをプレゼントする内容になっている。

 戴社長はこの狙いについて「数多くのお客様より、あたたかい応援のお言葉を頂戴してきた。私たちは、このようなお客様への感謝の気持ちを、決して忘れてはならない。こうした思いから、2つの感謝の施策を実施する」としていた。

 戴社長の手法は、テレビCMなどに大量の広告宣伝費を投資するよりも、直接、ユーザーに還元する方法を中心としているのが特徴だ。以前ほど、大物キャラクターを起用したテレビCMが少なくなっていることもその裏付けであり、今回の2つのキャンペーンの実施も、戴社長流のユーザーへの利益還元手法の表れのひとつといえるだろう。

 なお、戴社長は、2017年度下期に、8Kエコシステム構築に向けた技術開発に、約47億円の社長ファンドを充当することにも明らかにしており、「重要技術の開発については、事業本部の経費とは別枠の社長ファンドを活用し、全社をあげてサポートしていく。今後は、8Kだけでなく、AIoTに関わる技術やソフトウェア、商品などの開発をはじめとして、様々な分野の技術開発を対象に、取り組みを一層加速していきたい」としている。

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