シンガポールのタクシー会社ComfortDelGroが、Uber Technologiesのローカルレンタカー事業Lion City Holdingsの株式の51%を取得する計画を明らかにした。両社はジョイントベンチャー設立に向け提携していく。
取引額は、6億4200万シンガポールドル(約540億円)に相当する。これは、ComfortDelGroの歴史上最大の規模で、Lion City傘下のLion City Rentalsが保有する1万4000台の自動車がComfortDelGro管轄のタクシーに追加される。
この契約が当局に承認された場合、UberのユーザーはUberのライドシェアリングアプリからComfortDelGroのタクシーを予約できるようになる、とComfortDelGroは述べた。また、今回の新しい提携による新サービスも計画しており、数カ月以内にローンチする予定だという。
ComfortDelGroはシンガポールで、「Comfort」と「CityCab」のブランドを冠したタクシー1万6822台、さらに自社のレンタカーおよびリース事業の自動車1105台を所有し、事業を行っている。
同社の会長を務めるLim Jit Poh氏は次のように述べた。「ComfortDelGroは50年近くもの間、タクシー事業を運営している。われわれは、この業界の著しい発展を目にしてきた。多くの変化が起こったにもかかわらず、タクシーは人々にとって、今でも重要な市内の移動手段である」
「われわれは、今後も長きにわたってタクシーが活用されていくと確信しているが、個人向けの交通ビジネスは現在、大きく変化していると認識している。Uberのような革新的なアプリが登場し、個人向けの配車サービスによって消費者の公共交通機関の使い方が変わり、既存のリソースをより効率的に使えるようになった。(Uberとの)協働により、消費者とドライバーの双方にとって利益となるような相乗効果を引き出すことができると考えている」
シンガポールを拠点とする同社は、バスや鉄道も運営し、車両の点検や試験のサービスなども手がけている。また、中国、英国、オーストラリア、ベトナム、マレーシアなどでも事業を展開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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