ビットコインに投資する多くの人が記録的な価格上昇に沸く中、思いがけない損失を被った人もいる。
スロベニアを拠点とする仮想通貨のマーケットプレイスNiceHashは米国時間12月6日、システムがハッキング被害に遭い、仮想ウォレットのコンテンツが盗まれたと述べた。被害は6000万ドル(約67億8000万円)超相当に及ぶとされる。
クラウドベースの仮想通貨マイニングサービスを提供するNiceHashは、ユーザーからウォレットの中身が空になっているとの報告を受け、「メンテナンス」を実施するとしてサービスを停止した後、被害について発表した。NiceHashは24時間業務を停止し、被害の状況等を確認するとしている。Coindeskの記事では、ウォレットのアドレスを参照したところ、約6200万ドル(約70億円)相当の4736BTCが盗難にあった可能性を指摘している。
NiceHashは声明で、「深刻に懸念する問題であり、数日中に修復できるよう懸命に取り組んでいる」と述べた。「独自に調査を進めるとともに、関連当局に事件を報告し、連携して緊急事項として捜査している」(NiceHash)
またNiceHashはユーザーに、パスワードの変更を促している。
ビットコインは高い人気を集め、2017年には価格が大幅に上昇した。2017年1月1日には1000ドル弱で取り引きされていたが、今週には1000ドルを超えるペースで上昇している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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