Twitch Interactiveは、ソーシャルビデオプラットフォーム「Twitch」(ツイッチ)について、Amazonプライム会員向けサービス「Twitch Prime」を日本向けに開始した。Amazonプライム会員であれば、当該アカウントとTwitchアカウントと紐付けることによって、追加料金なく利用可能となる。
Twitchはビデオゲームのライブストリーミングを中心とした、ライブソーシャルビデオプラットフォームとして展開しており、2014年9月にAmazonが買収。2017年冬から日本市場に本格参入し、さまざまなサービスを多数展開していく。
Twitch Primeでは、限定キャラクター、ブースト、スキンなどのゲーム内コンテンツやインディーズゲーム制作者のゲームを、Amazonプライム会員であれば追加料金なく楽しめるというもの。ほかにもTwitchの視聴において広告の表示がなくなるほか、Twitchチャンネルへのスポンサー登録を1枠分無料でできる。チャット優先権、スタンプ、バッジといった特典も用意されている。
12月では「ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT DX」のスタンプが12種類、「鉄拳」のスタンプ8種類、「ハースストーン」のゲーム内アイテムとなるゴールデンカードパック、「アサシン クリード オリジンズ」の限定ゲーム内コンテンツなどといった特典が用意されている。
Twitchのシニア・ヴァイス・プレジデントを務めるマイケル・アラゴン氏が、日本展開にあわせて来日。同氏はグローバルにおける視聴時間の平均が106分に対して、日本では300分あり、世界で見てもトップクラスであることに加え、マンスリーアクティブユーザーは100~200万人、月900万チャットが日本が送信されているとし、関心の高いユーザーが多く、重要な地域に位置付けているという。
Twitch Primeのサービス展開はAmazonユーザーに向けたTwitchの認知度向上もあるが、特にTwitchチャンネルへのスポンサー登録を1枠分無料でできることに大きな意味があり、「クリエーターを助けるもの」と説明する。すでに2016年からグローバルでサービスを開始しているが、以降スポンサー登録の数は50%以上に増えたという。これによって、新たにTwitchからライブストリームを始めたクリエーターも増え、またファンベースによる収益の安定化ももたらしたと語る。加えて「日本は、Amazonプライムのサービスがうまくいっている地域。大きなインパクトになる」と付け加えた。
またtwitchではゲーム以外にも近年ではクランチロールとの提携によるアニメ、またプロレスリングなどのスポーツ配信も展開しており、日本でもゲームユーザーに親和性のあるコンテンツの配信にも取り組んでいくという。
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