Facebook傘下で仮想現実(VR)を手がけるOculusが米国時間12月6日、「Oculus Home」などの新機能を含むソフトウェアアップデート「Rift Core 2.0」のベータ版をリリースした。Oculus Homeは仮想の部屋で、ユーザーはほぼ思いのままに室内の造作を選べる。いわば、インテリアチェーン店Pottery Barnのカタログをコンピュータ版にしたようなもので、昔のビデオゲーム機、アート作品、ラバーダック(ゴム製のアヒル)などを部屋に飾ったり、弓矢で窓の外の星を射ったり、といったことができる。
部屋に置きたいアイテムはあるが、リストに見つからないという人も、心配はいらない。最終的には、ユーザーが欲しいアイテムを自作することも可能になるとのことだ。
このようなアイテムは、すべてインタラクティブに操作できる。たとえば、自分専用の小さなゴルフコースを置いて、9ホールをプレイすることも可能だ。ただし、巨大なクモ型ロボットが出てくるので気をつけてほしい。
この部屋を作るには、399ドル(日本では税込価格5万円)のVRヘッドセット「Oculus Rift」とセット販売されているコントローラ「Oculus Touch」、それに仮想の部屋を動かせるだけのスペックを持つコンピュータがあればよい。Rift Core 2.0は無償アップデートとして提供される。
「このソフトの使用感を素晴らしいものとするために、われわれは多くの時間とエネルギーを注ぎ込んだ」と、このプロジェクトを担当した製品マネージャーのBrandon Dillon氏は語っている。
Rift Core 2.0は、Oculus Homeだけでなく、新たなUI「Dash」を搭載している。これにより、ゲームのプレイ中でも簡単にプログラムを切り替えたり友人とやり取りしたりできる。DashはほぼすべてのVRアプリで利用できるように設計されている。
VRヘッドセットを装着すると、外界から遮断された状態で音声と映像を視聴することで心理的、神経的な反応が引き起こされ、デジタルの世界に没入しているような感覚を体験できる。Oculusでは、自分の好みに合わせてVRをカスタマイズできるようにすることで、ユーザーが家(home)にいるような、くつろいだ感覚を得られるようになると考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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