オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは11月より発売したオンキヨーブランドのスマートスピーカ2モデルの記者体験会を実施した。Googleアシスタント搭載「G3 VC-GX3」(G3)と、Amazon Alexa搭載「P3 VC-PX30」(P3)だ。
Googleアシスタント搭載スマートスピーカG3は、四角い筐体が特徴だ。音声により、天気やニュースの読み上げ、カレンダーの確認、「Google Play Music」などのストリーミングミュージックやラジオの再生が可能。照明機器の制御など、スマートホームにも対応している。「Chromecast built-in」により、Chromecast対応製品と連携すれば、テレビでYouTubeを見るといった操作を声で行うことができる。
音質は「小型ながら大型スピーカのような豊かな高音質再生」を謳い、新設計のカスタムウーファを強固なフレームで固定することにより、豊かな中低音を生み出しているという。また音声を明確に認識させるため、マイク振動抑制技術を開発。大きな音量で音楽を流しているときでも大きな声を出さずとも音声指示ができる。
すでに量販店などで販売開始しており、ONKYO DIRECTでの税込価格は2万6870円。カラーは、ブラックとホワイトの2モデルとなる。
Amazon Alexaを搭載したP3は、楕円の円筒型のスピーカ。音声により、天気やニュースの読み上げ、カレンダー設定、「Amazon Prime Music」などのストリーミングミュージックやラジオの再生が行える。Amazon Alexaスキルを使うことで、Amazonプライム会員であればプライム対象商品を注文することができる。また、スマートホーム対応ハブ製品を利用すれば、Amazon Alexa対応の製品を音声コントロール可能だ。
ワイヤレスオーディオ技術「DTS Play-Fi」に対応しており、「Onkyo Music Control App」(iOS、Android版)を用いることで、リビングとダイニングで同じ曲を声で再生するといったことができる。さらにDTS Play-Fiにより、ハイレゾ音源を対応機種へ伝送することも可能。デュアル2.5インチフルレンジウーファ、デュアルパッシブラジエータを搭載、ラインイン、アウト端子も装備している。
購入はamazon.co.jpのサイトで、Amazonプライム会員への招待制販売が行われており、3万2184円で販売されている。
オンキヨーがスマートスピーカの開発に取り組んだ理由について、オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンAI/IoT事業推進室室長の宮崎武雄氏は、「我々はスマートスピーカが音楽を聴く機会を増やす道具だと捉えている。どこで誰が何をしていても簡単に音楽に触れられるようにするため、AIによる音声コントロールを使用する。人々がもっと簡単に素晴らしい音楽に触れる時間を増やしたい」と述べた。
オンキヨー& パイオニア マーケティングジャパン代表取締役社長の荒木健氏は「屋内ではスマートスピーカ、屋外ではイヤホンやヘッドホン、Siri対応のスピーカホン『RAYZ』シリーズを使っていただくことで、あらゆる使用シーンに対応していきたい」との考えを明らかにした。
オンキヨーは「AI自体も選んでほしい」として、Googleアシスタント、Amazon Alexa、AppleのSiri、そして米国SoundHoundによるHOUNDIFYの4つをサポートする”マルチAI戦略”を行っている。
体験会では、両機種による音声での操作、そして音楽再生の実演が行われた。オーディオメーカーならではの高音質スピーカは、楽曲の再生をメインにスマートスピーカを選びたいとするユーザーの支持を集めそうだ。
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