配車サービスを手がけるUberに、また新たな悪い知らせが飛び込んできた。イスラエルの裁判所が現地時間11月27日、同社がテルアビブで実施している試験サービスを中止するよう命じたのだ。
裁判所がサービスの差し止めを命じたのは、イスラエルの運輸省、タクシードライバーの労働組合、およびUberと競合する配車サービス企業から、Uberが採用しているドライバーは正式な事業許可を持たず、保険にも加入していないとの訴えが寄せられたことを受けてのものだと、Reutersは報じている。Uberは29日から同市での業務を停止する。
Uberが新しく進出した市場で現地の規制に抵触する事例は他にも発生しており、今回の試験サービス中止もその1つだ。さらに、このわずか1週間前には、5700万人分の顧客データが流出した大規模なハッキング被害を隠していたことも明らかになっている。
Uberは今回の件に関し、同社の試験サービスでは乗客の支払った代金はドライバーの利益となるものではなく、自動車のメンテナンス費用としてのものだとして、他のサービスとは異なる規制が適用されるべきだと主張していた。
しかし、そのように主張しながらも、Uberの弁護士は裁判所の命令に従うことに同意した。この件についてUberにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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