Firefox Quantumの成績やいかに? 非常に優秀だ。
Firefox QuantumはすべてのテストでFirefox 56を打ち負かした。従って、Firefoxユーザーにとっては明らかな性能アップになる。それほど顕著な差ではないし、既存のアドオンが実行できなくなるという問題がアップグレードを躊躇させるかもしれないが、とにかくQuantumが上なことは確かだ。
だが、本当に興味深いのは、Firefox(56もQuantumも)がGoogle Chromeに追いつき、いくつかのテストでは追い越しているという点だ。
7つのベンチマークのうち、各ブラウザがトップに立った回数は以下の通りだ。
この結果は、Firefox 56とFirefox Quantumの両方にとってかなり立派なものだ。性能に関して、過去1年間に多大な努力が注がれたことを示している(2月に米ZDNetが比較したベンチマークではFirefoxはChromeに差を付けられていた)。
人工的なベンチマークを離れて日常に戻れば、正直なところ、どのブラウザを使ってみても速度の差を感じることはできなかった。最近のブラウザがいかに高速化しており、製品間の差がいかに縮まってきているかを考えれば、これは当然のことだ。
筆者は最近、人がどのブラウザを選ぶかは、性能よりもどのエコシステムを選ぶかによると感じている。どのブラウザにもそれぞれの強みと弱点がある。
性能は、たとえ最も遅いブラウザでも、最近はそれほど問題にはならない。ブラウザの性能についての文句はめったに聞かなくなったし、もしあるとしても、それはバグや特定の問題に関するものであり、ブラウザ全体の性能についてではない。Mozillaのスピード重視は、ユーザーの求めに応じるものというよりは、話題性狙いやブラウザの処理速度を競った過去への郷愁のようにも感じられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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