Googleが新しい「Android」アプリの発表に向けて、準備を進めている。「Files Go」と呼ばれるこのアプリは、モバイルデータ通信を大量に使うことなく、他の連絡先へファイルを送る機能を持つものだ。
このアプリはAppleの「AirDrop」にも似ている。しかし、こちらは「スマートストレージマネージャ」と位置づけられ、ファイルの共有だけでなく、管理や削除もできる。
どうやらFiles Goは、新興市場のAndroidユーザーをターゲットにしているようで、ローカルストレージの容量に限りがあるデバイスを、ネットワークサービスが不安定な地域で使っているユーザーには、特に役に立ちそうだ。
9to5Googleが、Googleの「Play Store」でこのアプリを発見したと伝えている。だがこれはGoogleのアーリーアクセスプログラムにより短期間だけ提供されていたもので、すでにプログラムは締め切られたため、現在は入手できなくなっている。
Files Goは、現状では「Android 5.0」以降を搭載したデバイスで利用できる。このアプリには主な機能がいくつかあり、ファイルを整理してスペースを空けるストレージマネージャの機能もその1つだ。
Googleは2016年に「Google Play」ストアで、ストレージスペースを空けるために、あまり使われていないアプリの削除を提案する機能をテストしたことがある。Files Goにも同じ機能があるが、こちらは「スパムや重複している画像」を見つけて、削除するのにも使えるようだ。
Files Goにはファイルマネージャの機能もあり、重要な文書を探すための検索ツールを備えている。
アプリ自体のサイズは10Mバイト未満で、アプリのスクリーンショットから判断すると、やはりストレージ容量に限りがあるユーザーをターゲットとしているようだ。
「Storage」のタブの画像は、このデバイスの内蔵ストレージが8Gバイトで、その容量がどれだけ使用されているかを示している。このタブには「CLEAN CACHE」(キャッシュ消去)ボタンもあって、アプリのキャッシュを削除できるほか、消去できるデータ量も表示される。
その下のパネルには、削除可能なチャットアプリ関連メディア(画像など)の一覧が示されている。
「Files」のタブには、ファイル転送ツールが用意されている。これを使うと、ユーザーがBluetoothの接続範囲内にいる友人と、画像、動画、音声を共有できる。ファイルを送るには、相手にこのアプリを開き、「Receive」(受信)ボタンを押してもらう必要がある。アプリは、近くにいる知人(連絡先に含まれる人)のリストも示してくれる。
第3の画面は、すべてのファイル、あるいはチャットアプリやカメラといったソース別に、ファイルを表示できるウィンドウだ。
このアプリがリリースされる時期は不明だ。また、当該ページには、正式リリース前のアプリは動作が不安定な場合がある、との注意書きがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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