市街地の移動には自転車が便利なものの、盗まれやすく、乗り降りの都度ロックとアンロックという手間がかかる。その煩わしさを軽減するため、スマートフォンと連動する自転車用のスマートロック「I LOCK IT」を以前取り上げた。
今回は、さらに高機能なスマートロック「Bisecu」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Bisecuは、フロントハブに取り付けておく自転車用ロック。I LOCK IT同様スマートフォンとBluetoothで連携し、スマートフォンを持ったユーザーが自転車から離れると自動的にロックし、逆に近づくと自動的にアンロックする。鍵が不要で、U字ロックなどと違って持ち運ぶ必要がないため、意識せず自転車の安全を確保できる。
スマートフォンを持っていない場合やバッテリ切れを起こした場合に備え、Bisecuはボタンでロック状態を操作可能。この機能は、友人などに自転車を貸す際に役立つ。また、走行中に誤動作でロックしてしまうと危険なので、内蔵センサが動きを検知しているあいだはロックしない仕組みを採用した。
さらに、I LOCK ITと同じく盗難防止機能も備えている。盗みやいたずら目的で自転車を動かすと、100dBという大音量のアラームを鳴らし、LEDライトを点滅させる。さらに、ユーザーのスマートフォンにプッシュ通知で警告を送る。
そのうえBisecuは、前輪のハブで車輪の回転を検知できることなどを利用し、簡易サイクルコンピュータとしても機能する。速度、平均速度、移動距離、移動時間をリアルタイムに把握し、スマートフォンのアプリで消費カロリーなども含めて振り返ることができる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月8日まで。記事執筆時点(日本時間11月2日12時)でキャンペーン期間は6日残っているが、すでに目標金額3万ドルを上回る約4万2000ドルの資金を集めている。
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