仮想空間で相手が見えるMRシアター「ティフォニウム」--最先端の“お化け屋敷”を体験

 コリドールの体験イメージ。ランタンを手に、廃虚となった洋館のなかを、自分の足で歩くコンテンツとなっている。
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 コリドールの体験イメージ。ランタンを手に、廃虚となった洋館のなかを、自分の足で歩くコンテンツとなっている。

 Tyffonは、東京・お台場にあるダイバーシティ東京プラザに、MRシアター「TYFFONIUM」(ティフォニウム)を、10月28日にオープンした。第1弾として、AR技術とVR技術の融合によるMR(複合現実)技術を活用した、自分の足で歩きながら進むホラーコンテンツ「Magic-Reality: Corridor」(マジックリアリティ・コリドール)を設置している。

 Tyffonは、最新テクノロジとエンターテインメントを融合させたコンテンツの創出をメインとする企業で、米国ウォルト・ディズニーから投資を受けていることでも知られる。コリドールは、2017年夏に行われたTBSのイベント「デリシャカス」においてテスト展開を行い、反響が大きかったコンテンツでもある。

 廃墟になった洋館を舞台に、地獄へと続く回廊を手に持ったランタンの灯を頼りに2人1組で巡るという、一言で言うなら“次世代のお化け屋敷”。体験者はバックパックPCとヘッドセットを装着し、実際にランタンも持つ。スペースは8.5m×4.5mで、センサなどが設置されているものの、一見すると何もない空間。しかしながらヘッドセットを装着すると、おどろおどろしい洋館の中にいる形となる。体験者2人は専用のリングを介して手をつなぎ、床に描かれた魔方陣に沿って探索していく形となる。

 特徴なのは、仮想空間のなかで同伴者の姿が見えるということ。ヘッドセットにはカメラが搭載されており、自分の手やランタンがそのまま映し出されているのはもとより、同伴者もそのままの姿で登場。仮想空間のなかへ、一緒に入り込んだ感覚を味わえる。もちろんランタンをかざせばその方向が明るくなるといったことも、より没入感を高める。

 筆者も実際に体験したが、とにかく“怖かった”。洋館のなかにはゾンビらしきクリーチャーや気持ち悪さを感じる虫などが出現。ホラーコンテンツという性質上、具体的に何が起こるかという記載は控えるが、CGだとわかっていても身をすくめる場面は多かった。自分の足で歩くというのも探索している気分になれる一方、恐怖心でなかなか先に踏み出せないところもあり、とても長い時間滞在したような気分になった。

 体験時間は約25分で、料金は2000円。ショートバージョンも用意されており、約15分で1300円。基本予約制で、公式サイトにて予約を受け付けている。また対象年齢は13歳以上となっている。

 今後はコリドール自体のバージョンアップに加え、4Dの要素を取り入れることも検討。また、2017年内には、ファンタジーの海をテーマにしたMRアトラクションを同スペースにオープンする予定としている。

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