ジョイズは10月26日、同社が提供するAI英会話アプリ「TerraTalk(テラトーク)」において、受講者の学習データから苦手分野を特定する「弱点特定機能」の提供を開始した。
TerraTalkは、2016年2月に提供を開始したAIとの英会話を通じて英語4技能(聞く、話す、読む、書く)を学習できる英会話アプリ。「恋人との会話」「空港のバゲージクレーム」などの実生活のシーンに沿ったコースから、「ウェイター」「ソフトウェア・エンジニア」など職種別のコースまで、100以上のコースを用意しているという。現在世界136カ国で利用されているとのこと。
同社では、昨今の教育現場では指導者不足の観点から、生徒ひとりひとりの学習レベルに合わせた英語教育の提供が困難な状況だと説明。教育機関からのニーズを受け、新機能の開発・実装に至ったとしている。これにより、人間の耳では正確な分析が難しかった発音記号レベルでの弱点をAIが特定し、苦手分野を効率的に学習できるようになるという。
また、新機能により、専用ドリルの結果をAIが瞬時に解明。発音記号レベルでの弱点ランキングを表示できるようになった。さらに、弱点克服のための効果的なドリルを自動生成するため、効率的な英語学習が可能となる。TerraTalk内での利用者の学習データにもとづき、弱点を特定する精度も向上していくという。
同社によれば、日本人の苦手な発音ランキングで上位に表示されているのは、どれも日本語にはない口の使い方をする発音だという。「th」のように舌を前歯の間に挟み込んで発する単語や、日本人の英語でよく指摘される「l」と「r」の発音の違いに苦労している人が多いとのこと。また、実際の英会話では、「th」「s」や「l」「r」のように、日本語にすると“ス”“ズ”や“ル”と同じ音で表現するものでも、英語の発音では“fry”と“fly”のように、相手には完全に別の音として認識され、誤解を招いてしまうことも多く見受けられるとしている。
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