Facebookは、平均的なユーザーと、読者にリーチしようとするパブリッシャーの両方にとって大きな変更になり得る機能を試験している。
Facebookは一部の地域でニュースフィードを2つに分割している。1つは、友人や家族からのオリジナルコンテンツ用、もう1つは、パブリッシャーや企業からの投稿用だ。この変更は、スロバキア、スリランカ、セルビア、ボリビア、グアテマラ、カンボジアの6カ国で試験されている。
通常は、フォローしていないFacebookページからの投稿が新機能「Explore Feed」に振り分けられるようになる。しかし、この試験について伝えたスロバキアのジャーナリストFilip Struharik氏によると、試験が行われている上記の6カ国では、すべてのFacebookページからのコンテンツがそこに表示されるという。
例外は、コンテンツをユーザーのフィードに確実に表示するために企業が購入するプロモーション投稿だ。
Facebookがこの試験をさらに広範囲に展開すれば、平均的なユーザーのメインフィードは、知っている人からの投稿が占める割合がこれまでよりも高くなる。一方、Facebookでコンテンツを配信するパブリッシャーにとっては、リーチできるユーザー数が減少する可能性がある。Struharik氏は自身のブログに掲載した記事で、スロバキアでは複数のFacebookページのオーガニックリーチが3分の2減少したと伝えている。
Biggest drop in organic reach we’ve ever seen. Pages have 4 times less interactions, reach fell by two-thirds https://t.co/KhAtCR0yvu
— Filip Struhárik (@filip_struharik) 2017年10月21日
Facebookでニュースフィードを統括しているAdam Mosseri氏は米国時間10月23日、この変更は試験にすぎないことを強調した。「世界規模で実施しているわけではなく、その予定もない」と同氏はTwitterに投稿した。
Facebookの広報担当者も、この試験についてさらに詳しく説明するコメントを提供した。
「あらゆる種類のストーリーが各ユーザーのフィードに表示され得る状況を考慮して、ユーザーが自分にとって最も有意義な投稿とつながれるように常に取り組んでいる。友人や家族からの投稿をより簡単に表示できるようにしてほしいという要望があるので、友人や家族からの投稿用とFacebookページからの投稿用にそれぞれ専用の2つの独立したフィードを試験している。2つの個別フィードを設けるこの方法をユーザーが気に入るかどうかを理解するために、動画やその他の種類の投稿に対するユーザーのエンゲージメント方法など、いくつかの試験を予定している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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