NTTドコモは10月18日、2017~18年冬春モデルとなる新製品を10月26日から順次発売すると発表した。
今回の発表のテーマは“Realize”。NTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は、「ドコモは4月に『beyond宣言』として、お客様の期待を超える驚きと感動、ビジネスパートナーとの共創によって新しい価値の提供を目指すと宣言した。今回は、beyond宣言を着実に実行フェーズに移すという強い気持ちを込めて、このキーワードを選んだ」と説明した。
今回のラインアップは、スマートフォン13機種、タブレット2機種の全15機種となる。最初に紹介した端末は、ソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia XZ1 SO-01K」と「Xperia XZ1 Compact SO-02K」だ。シャッターを押す直前の画像を記録できる先読み撮影機能や3D撮影でマチキャラを作成したりSNSのメッセンジャーアプリなどで共有して楽しめる機能などを紹介した。
特に記者たちから注目を集めていたのは、2つの画面で複数のサービスを同時に使える折りたたみスマートフォン、ZTE製の「M Z-01K」だ。2画面によって、YouTubeなどの動画を見ながらLINEのメッセージを送ったり、お店の情報を見ながら隣の画面にマップを表示したりできる。
注目されていた理由は、単に2画面という形状だからではない。実はドコモが主導して企画を手がけた端末であり、日本だけでなく海外でも発売される点にある。すでにAT&TとVodafoneが取り扱うことを決定しており、他のキャリアとも協議中という。
なぜドコモが海外向けに端末を手がけるのか。「金額は申し上げられないが、販売台数に対するロイヤリティはドコモに入るよう整えている」(吉澤氏)と説明する。
一方で、ドコモは4年前にNECカシオ製の2画面スマホ「MEDIAS W」を発売しており、残念ながら成功とは言えなかった。
この点について、「あれはあれでチャレンジだったが、カメラの画素数、ディスプレイ、CPUも格段に進化した。これもチャレンジだとは思うが、Androidのマルチウインドにも対応している。OSの進化もあって、使い方は従来よりも格段に広がりがあるモデルだと思う」(NTTドコモ プロダクト部長の森健一氏)とアピールした。
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