Instagramでは「#ハロウィン」は229万件、「#ハロウィン仮装」は8万1000件、「#ハロウィンネイル」は6万3000件投稿されており、ハロウィンが人気のテーマであることがよく分かる。Instagramでは怖可愛い系も見かけるが、可愛い系やカボチャモチーフのものがよく投稿されているようだ。
一方のSNOWでは、怖い系のハロウィンエフェクトが多数並んでいる。エフェクトを使えば、気軽になんちゃってハロウィンメイクが楽しめるというわけだ。
なお、Googleトレンドで見ると、「ハロウィン」の検索件数は2011年から年々増え続けており、SNSが普及した時期と重なっていることが分かる。
ハロウィンがここまで10代を中心に普及したのは、言うまでもなくSNSの影響が大きい。SNSで情報を得てアイテムを入手したり、仮装やメイクをして撮った写真をSNSに投稿したりするという循環が起きている。
ハロウィンに参加しない10〜20代の子たちの多くは、「お金がかかるから」と言っていた。「100均プチプラアイテムでハロィンメイク」のニーズは、彼女たちの懐具合と直結しているのだ。そこで最近は、メルカリで格安で仮装アイテムを入手したりする子も多いという。メルカリを調べると多数の仮装アイテムが出品されている。一度か二度しか着ていない仮装アイテムは売って、新しいアイテムを入手するというわけだ。
また最近は、自撮りも自分だけを撮るのではなく、友だちと一緒に撮って盛り上がるという撮り方が増えている。バレンタインデーは恋人と過ごすものであり、閉じたイベントだ。ところがハロウィンは友だち同士でも参加できる開かれたイベントのため、友だちと楽しみたいというニーズに合致した面がある。可愛い系ではなく怖可愛い系のメイクなどは、男子ウケではなく友だちウケや盛り上がりを狙っていると考えられるのだ。
SNSでの流行からは、リアルな今の10代の姿が見えてくる。これからいよいよ、ハロウィン本番を迎える。興味がある方はSNSで検索をしたり、売り場を覗いてみたり、イベントに参加したりしてみてはいかがだろうか。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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