ソニーモバイルコミュニケーションは10月17日、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!(G1209)」を発表した。価格はオープンで、ソニーストア販売予定価格は14万9880円(税別)。カラーはゴールドのみ。
家族の一員として暮らしをアシストすることをコンセプトに開発されたロボットで、家の中と外にいる家族をつなぐ「コミュニケーション」、家の外から子どもを見守る「見守り」、交通情報など必要な情報を知らせる「インフォテインメント」の3つの機能を備える。
コミュニケーションは、「LINE」「Skype」「ビデオ伝言」の3つツールがあり、Xperia Hallo!に「お父さんにメッセージ」と呼びかけるとLINEアプリを使って送受信ができる。同様に「お父さんに電話」と呼びかけるとSkypeを通して電話ができるほか、「お父さんに伝言」でビデオ伝言を残せる。
このほか、誕生日や入学式、卒業式、運動会、結婚記念日といった日には、「今日はまなぶくんの誕生日です。メッセージを送りますか?」といったように話しかけ、家族の会話を生み出す役割もできる。予定の登録は、音声またはGoogleカレンダーアプリを使ってスマートフォン経由で行える。
4つの人感センサを備え、360度、半径約3mを検知する。あらかじめ、利用者の顔と名前をXperia Hello!に登録をしておくことで、Xperia Hello!が利用者の顔を判別して、認識したときに宛先のメッセージを該当者に伝えるしくみだ。最大10人までユーザー登録できる。
また、ユーザー登録以外に最大10人まで「友達」登録が可能だ。一緒に暮らす家族と離れた実家の両親とのやりとりなどを想定したもので、顔登録はしないが、SkypeやLINEの登録をXperia Hello!にすることで、SkypeやLINEメッセージの送受信、見守り機能を利用できる。ただし、顔認識はできないためXperia Hello!による能動的な発話やビデオ伝言の受信はできない。
なお、Xperia Hello!はAndroid 7.1を搭載している。1台の端末を家族で共有するため、Xperia Hello専用にGoogleアカウントを作成することが基本となる。また、Xperia Hello専用のLINEアカウントを備え、Xperia Hello!と家族それぞれが持つアカウントと「友達」になることでコミュニケーションするしくみだ。セキュリティ面を考慮し、友達になる際にはワンタイムパスワードが発行される。
見守り機能は、LINEからXperia Hello!に「家の様子を教えて」とコマンドを送ると「まなぶくんは3分前に見かけました」と家族と会話した時間を教えてくれる。さらには、家の中の様子を360度にわたってXperia Hello!が撮影し、8枚の画像を送信する機能も備える。子どもが学校から帰っているかどうかの確認や、家の中の様子を知りたいときに役立つ。
インフォテインメントは、「ニュース」「交通情報」「天気予報」「リマインダー」「メッセージ」を能動的に届けてくれる機能だ。
初期のユーザー登録時に、どんなニュースに興味があるか、どの路線を利用しているかなどを登録しておくことで、「○○線が遅れています」といったその人に合った情報を、ユーザーを認識したときに届けるしくみだ。
このほかにも、ふとした疑問をXperia Hello!に話しかけるとWikipediaで検索し、音声と画面で教えてくれる。
人感センサにより、Xperia Hello!は人がなにかを働きかけなくても、「自ら動き、自ら話す」ことを特長として、周りの状況を理解して能動的に話しかけてくれる。
対話をしたいときには「ハイ、エクスペリア」と話しかけると傾聴状態になりユーザーの発話を認識する。本体上部の顔部分に設けた目の役割を果たすランプとしぐさで感情を表現する。しゃべっている時は、うなづくように軽く首を動かすほか、「行かないで」「バンザイ」「すねる」「盛り上げる」などさまざまな表現をし、無機質なロボットではなく愛嬌(あいきょう)のある演出が盛り込まれている。
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