ライオンは10月16日、アイ・エム・ジェイ(IMJ)とAIスマートミラーを活用したオーラルセルフケアサービスを共同開発したと発表した。
AIを活用した音声コミュニケーションによって、利用者自身が自分の口腔内の状況を把握でき、歯科医院での受診を促すことで、歯科医師の指導の下でセルフケアを行う機会を創出するサービスだ。
ライオンは、歯科医院による「プロケア」(プロフェッショナルケア)とそれに基づいて自ら実践する「セルフケア」によって「予防歯科」を広く国民に浸透させ、口腔の健康、健康寿命の延伸につながるよう取り組んでいる。また、「予防歯科」の啓発にあたり、「歯みがき相談室」や「企業における歯科健診」、広告宣伝などを実施。さらなる啓発拡大のため、デジタルマーケティングを活用した顧客との新たな接点を求めていた。
IMJは、2016年秋より、デザイン思考を取り入れた事業創出の支援をしており、そこで得られた事業アイデアのユーザーインサイトに対して、デジタルマーケティングの視点からアイディアとテクノロジを掛け合わせ、顧客体験価値を創出していた。
なお、同社は、2020年に向けて「日本をオーラルケア先進国に」をテーマに、IMJ Service Design lab.とのパートナーシップによる「オーラルケア事業創出・サービスデザインプロジェクト」を2016年秋より実施している。デザイン思考をビジネスに積極的に取り入れ、一貫性のある顧客体験価値の創出・社会貢献とビジネスの融合を目的とした長期的かつ戦略的な活動に取り組んでおり、具体的な施策案を創出するなど、多くの成果を獲得しているという。
AIスマートミラーは、ミラーに独自のキャラクター性を持たせ、まるでキャラクターと会話をしているかのように演出しているのが特徴。このAIスマートミラーには、人工知能を取り入れ、自然言語処理によるコミュニケーションを実現しているという。
利用者とミラーの音声によるコミュニケーションを通じて、ミラーが利用者の口腔内状況を把握。個々の利用者に適したブラッシング方法やハミガキ剤を勧め、オーラルセルフケアをサポートする。
音声だけではなく、オーラルケアに関する動画や統計データの表示にも対応。オーラルケアに関する正しい知識と意欲を高めながら、適切な商品の認知向上を図る。
さらに、「予防歯科」の出発点となる歯科医院での健診を含めたプロケアを促し、「予防歯科」の推進・定着を目指すという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」