Amazonは米国時間9月27日、多数の新しい「Echo」製品を発表した。同社の製品を未来のスマートホームにさらに密接に組み込む狙いだ。
同社は、新たに設計されて短くなったEchoを披露した。Echoが発売されたのは3年近く前だが、これが初めてのメジャーアップデートだ。Amazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載する同製品の価格は99.99ドルで、初代Echoの179.99ドルから引き下げられている。3台まとめて購入すれば、50ドルの割引が適用される。
新製品よりも背の高い初代Echoの方が好みだという人も、心配はいらない。そちらの製品もアップデートされ、「Echo Plus」と名称を変えて、音声が向上し、スマートホームハブを内蔵する。Echo Plusは149.99ドルで、Philips製のスマート電球が付属する。
69.99ドルの新しい「Fire TV」と、「Echo Spot」も発表された。Echo Spotは、基本的には小さなディスプレイ付きの「Echo Dot」スピーカで、価格は129.99ドルだ。
Amazonは、まだ新しいスマートホーム市場で主導的な地位にあり、これらすべてのEcho製品によって、競合他社に追いつかれる前にその地位を不動のものにしたいと考えているのだろう。同社が2014年終盤に発売した初代Echoは、予期せぬヒット製品となり、音声コンピューティングとスマートスピーカの両方の普及に貢献した。しかしAmazonは現在、Google、Apple、サムスンとの当時よりもはるかに厳しい競争に直面している。3社すべてが、スマートホームと音声アシスタントの両方の市場でシェアを獲得しようと取り組みを進めている。
Amazonは27日、911(緊急通報番号)を含む通話発信が可能な「Echo Connect」という製品も発表した。価格は34.99ドルで第4四半期に発売される。また、「Echo Button」も発表した。Bluetoothで接続されるマルチカラーのブザーで、ゲーム用にAlexaに接続することができる。価格は2個セットで19.99ドル。
新しいEcho、Echo Connect、Echo Plusの予約注文受付は米国で27日から開始される。
Amazonによると、2018年にはAlexaがBMWの自動車に組み込まれる予定だという。Amazonは既に、Fordの自動車にAlexaを組み込むためにFordと連携している。また、「Echo Show」が英国とドイツで発売される予定だ。
eMarketerによると、Amazonはスマートスピーカ市場で圧倒的なシェアを誇り、米国製品販売台数の70%を占めているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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