以前、同じ著者の「仕事の問題地図」という書籍を紹介した。こちらでは、職場全体あるいはチーム全体など、比較的大きなくくりでの問題解決法が示されていたが、本書ではグッと範囲が絞り込まれ、「自分自身」の生産性向上につながる考え方や手法が提供されている。
「はじめに」にも書かれているが、ショートカットキーを覚えて作業のスピードを上げるといった話ではなく、ふだんの自分の習慣やくせのようなものを改善したり、凝り固まった考え方をちょっと変えて、異なる視点から見るようにするといった、小さな改善を続けていくことで、徐々に効果が現れるような方法を教えてくれるものだ。「なんとなく仕事がうまく回らない」「もう少し良い方法がありそうな気がする」といったときに開くと、ちょうどぴったりのアドバイスをくれる、そんな本だ。
どうも段取りが悪いと感じていたり、仕事をする気が起きないけれどどうすればいいのかなど、何かしら自分の行動や考えに悩まされている人は多いだろう。だからといって、誰に相談すれば良いかも分からないし、そもそも相談すれば解決するような問題なのかも分からない人にお勧めだ。
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