Geekbenchのテスト結果によると、Appleの「A11 Bionic」システムオンチップ(SoC)を搭載する「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」は、現在市販されているスマートフォンの中で、群を抜いて最も高速な性能を提供するという。
Primate Labsは現地時間9月19日、「iOS Benchmarks」のベンチマークにおけるA11の性能の公式テスト結果を更新し、iPhone 8とiPhone 8 Plus、iPhone Xの正式な測定結果を公開した。それらの測定結果は、レビューしたユーザーが提出したもののようだ。
3種類の新型「iPhone」のシングルコア性能とマルチコア性能に若干の差はあるものの、新型iPhoneは全て、最高の性能を提供する「Android」スマートフォンに圧倒的な差をつけている。Androidスマートフォンで性能が最も優れているのは、独自の「Exynos」オクタコアチップまたはQualcommの「Snapdragon 835」を搭載するサムスンの「Galaxy S8」で、独自の「HiSilicon Kirin 960」を搭載するHuawei(ファーウェイ)の「Honor V9」が続く。
iOSシングルコアベンチマークで、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plusは4204~4187のスコアを記録した(本稿掲載時点)。
マルチコアベンチマークで最も優秀だったのは、iPhone 8 Plusで、iPhone 8、iPhone Xが僅差でそれに続いた。
Apple Insiderが指摘したように、「A10」を搭載する「iPhone 7」とA11を搭載するiPhone 8は、公正な比較が可能だ。チップを除けば、両モデルのスペックはほぼ同じだからだ。
両モデルのテスト結果は、A11の方がシングルテストで25%、マルチコアテストで80%高速であることを示している。これらのベンチマークの結果に、Appleが設計したiPhone 8の新GPUの性能は反映されていない。Appleによると、この新GPUはA10のGPUと比べて30%高速なグラフィックス性能を新型iPhoneに提供するという。
Androidのベンチマークに目を向けると、シングルコア性能の最高スコアは1965で、マルチコア性能の最高スコアも6493に留まった。両方のテストで、サムスンの「Exynos 8895」オクタコアチップを搭載するGalaxy S8が首位になった。
Geekbenchのシングルコア性能テストでは、「A9」チップを搭載する下位モデルの「iPhone SE」がサムスンのGalaxy S8のスコアを上回った。
Appleがチップ性能で他社に大きな差を付けた一方で、サムスンはGalaxy S8や「Galaxy Note8」のOLEDスクリーンなど、ディスプレイ技術に力を入れている。
スクリーンのベンチマークテストを行うDisplayMateは、自社のテストでGalaxy S8とNote8をA+と評価した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス