Beatsが2016年にヘッドホンのラインアップをアップデートしたとき、1つのヘッドホンがそのアップグレードリストに含まれていないことが目を引いた。同社の旗艦製品である「Studio Wireless」オーバーイヤーヘッドホンだ。それから約1年が経過した今、新しい「Studio3 Wireless」(「3」は第3世代を表す)がようやく登場した。価格は3万4800円(税別)で、既に予約受付が開始されている。出荷は10月中旬の予定だ。
重要な変更点は全て内側にある。ヘッドホンを分解して内側を確認することはできなかったが、Beatsによると、同社はこのヘッドホンの心臓部つまりDNAを完全に再設計しており、新しいドライバだけでなく、ほかのBeatsワイヤレスヘッドホン(「PowerBeats3 Wireless」「Solo3 Wireless」「BeatsX」)やAppleの「AirPods」と同じAppleの「W1」チップを含む新しい回路も搭載したという。
W1チップは、ヘッドホンとApple製デバイスの接続を極めて容易にするほか、バッテリ持続時間の延長にも貢献する。Studio3 Wirelessのバッテリは、ワイヤレス再生とノイズキャンセリングを有効にした状態で最大22時間持続する。これは前モデルの2倍の長さだ。ノイズキャンセリングを無効にすると、バッテリ持続時間は最大40時間まで延びる。また、「Beats Fast Fuel」機能によって、わずか10分間の充電で3時間の再生が可能だ。
バッテリ持続時間のほかにも、2つの重要なアップグレードがノイズキャンセリングと音質に加えられている。この新しいStudio Wirelessと第2世代のStudio Wirelessの音質を短時間比較してみたところ、最新モデルの方がクリーンなサウンドで、低音の解像度も優れていたほか、サウンドの自然さも若干勝っていた。
ノイズキャンセリングの性能向上はそれよりもはるかに明白だ。Beatsの新しい独自ノイズキャンセリング技術「ピュアアダプティブノイズキャンセリング(Pure ANC)」は周囲の環境音を常にモニタリングし、装着者の周囲の音(飛行機や電車、レストラン、風の音など)に合わせてノイズキャンセリングを調整する。
Studio3 Wirelessは、それぞれのイヤーカップの内側にマイクを搭載しており、ヘッドホンの装着具合に合わせてノイズキャンセリングを調整し、「髪の毛やメガネ、さまざまな耳の形、日々の活動を行う装着者の頭の動きによって引き起こされる音漏れ」を考慮して調節すると、同社関係者は筆者に話してくれた。
Studio3 Wirelessのベースカラーは4種類(ホワイト、レッド、ブルー、マットブラック)で、スペシャルエディションカラーも2種類(シャドーグレイ、ポーセリンローズ)用意される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」