Brushupは8月31日、デザインレビューツール「Brushup」のiOSアプリを公開した。Brushupユーザーは無料で利用できる。外出先でもストレスなくレビューしたいというニーズに応えるために開発したという。
Brushupは、イラスト、写真、動画、ドキュメントなどのデータに、手書きのコメントや描き込みをすることで、プロジェクト関係者とデザインを確認するフローを効率化できるレビューツール。2015年3月にリリースし、これまでに1600社に導入されているという。また、2月には事業を加速させるため、フェンリルから分社化し、新会社「Brushup」を設立した。
Brushup代表取締役の水谷好孝氏によれば、顧客の比率は「イラスト制作」が44%、「学校教育」が20%、「ウェブ制作」が15%などとなっている。たとえば学校教育では、クラーク記念国際高等学校が導入しており、生徒のプレゼンテーション指導やスポーツの改善などに活用しているとのこと。今後は、紙などでやりとりすることの多い、広告販促物の内容確認などでの活用も広がるのではと予想する。
今回提供するiOSアプリは、動画内で気になったところで止めて、手描きでフィードバックできるPC版の使い勝手をスマホでも実現。また、Officeファイルなどのドキュメントは、片手でページをめくり、気になった箇所への手描きやコメントが可能だ。撮影した写真や動画の投稿にも対応しており、野球のスイングやサッカーのリフティングなどの練習動画を投稿し、自宅でコーチがタブレットでチェックするといった用途でも使えるという。
同社によると、Brushupのユーザーの多くはイラストや動画のコンテンツ制作に関わる企業であり、制作工程においてディレクターのフィードバックが止まると、デザイナーなど制作する側の手も止まり、業務に支障がでるといった課題があったと説明。その解決には、ディレクターが外出先でもレビューできる環境が必要だという声を受け、アプリを開発したとしている。
利用シーンとしては、建築家物の進行状況や、公共交通機関の被害状況、公共物の破損状況など、外出先からの現場情報のスムーズな共有などを想定しているという。現場から写真や動画を送られた相手が気になったところに描き込んで、より詳しい情報を送ってもらうといった用途にも利用できるとしている。
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