フェンリルは2月1日、レビューツール「Brushup(ブラッシュアップ)」の事業を加速させるため、新会社「Brushup」を設立したと発表した。なお、2015年3月にリリースしたBrushupは、2017年1月に導入企業が1000社に達したという。
Brushupは、イラスト、動画、Officeドキュメントなどに複数のユーザーが直接コメントを書き込み、タイムライン上で管理できるサービス。「チェックしてもらうファイルのデータ容量が大きくて送れない」「メールに添付されているファイルをダウンロードしなければ中身を確認できない」といった、非効率なメールでのレビューを解決するために生まれたという。
リリース当初は、ゲームのイラストやウェブデザインの制作に関わる企業の利用が大半だったそうだが、現在では広告業界や出版業界、 教育機関など、幅広い業種で使われているという。たとえば、ある教育機関では、生徒のプレゼンや入試の面接練習を撮影した動画に対して教師がコメント。アドバイスを見た生徒が動きや喋る内容を改善したといった事例がある。
文部科学省では教育のICT化を見据え、2020年にすべての学校の生徒が、1人1台タブレットを持つことを推進。また総務省では、働き方改革として、ビジネス生産性の向上やテレワークの推進などによって、ICTを活用する方針を掲げている。こうした背景から、新会社のBrushupでは、2020年の導入企業10万社、学生100万人の利用を目指すという。
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