Essentialから試用に提供されたソフトウェアは最終バージョンではないため、米CNETによるカメラテストの結果は、最終的に仕上がってからの製品とは異なるかもしれない。ともあれ、われわれの実体験と、特に改善が必要と考えられる点を率直にお伝えする。
米国時間8月18日には、カメラアプリの機能を向上させるソフトウェアのアップデートバージョンが提供された。バグが修正されたほか、HDRモード(複数の露出度で撮影した一連の写真をマージする機能)が追加されている。これも最終バージョンではないが、当初確認されていたカメラアプリのバグは一部解決している(ひと安心だ)。
では、どう変わったか見てみよう。カメラの起動は以前より速くなったが、まだ若干の遅れがある。特に、HDRモードのオンとオフを切り替えるときには顕著に感じられる。ボタンをちゃんとタップできたのかどうか不安になるくらい、目立つ遅れだ。
「Auto」モードと「Mono」モードで撮影した画像はきれいに見える。実際に使ってみると、Monoのスナップ撮影のほうが、キャプチャ時間が短い。Autoモードでは、写真を撮影してから、次の撮影準備ができるまでに若干の待ち時間が発生する傾向がある。
HDRモードでは、撮影するたびに忍耐力が試される。被写体に焦点が固定されるまで時間がかかる。HDR写真を撮影した後の処理時間も、Galaxy S8などのほかのスマートフォンに比べて長い。実際に撮影したHDRの画質は、さまざまだった。屋外の均等な光のような理想条件下であれば、画像は鮮明で、自然な発色になる。だが、低照度の状況下では、HDR写真はノイズリダクションをかけすぎたかのように、過度に滑らかに見えた。
今のところ、動画撮影は実用に耐えるという程度で、感心するほどではない。影部分でピクセルが目立つし、手ブレ補正機能は(光学でもデジタルでも)備えていないように見える。他社のフラグシップモデル「iPhone 7 Plus」とGalaxy S8には、どちらも手ブレ補正機能がある。Essentialには、最終リリースまでに改善すべき点がまだいくつか残っている。
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