ゲオは8月22日、現在使わずに自宅に保管されている携帯電話(埋蔵携帯)の価値を試算した結果、総額1兆7013億円となったと発表した。
携帯電話の中古市場は近年注目を集めており、同社の2014年から2017年における中古携帯の売上数量は前年比135%で毎年推移しているという。
そこでゲオでは、2015年に中古携帯市場の活性化を目的に「埋蔵携帯の総額価値」の試算を再度実施。関西大学の宮本勝浩名誉教授の協力のもと、埋蔵携帯を「現在使われていない自宅に保管している携帯電話」と定義し、「埋蔵携帯の総額価値」を1兆7013億円と算出した。
1人当たりの平均携帯保有台数から平均契約携帯台数を差し引き、日本における実際に携帯電話を保有している人数を掛けたものを「埋蔵携帯台数」と試算。中古携帯の平均買取価格を掛けることで算出している。
2017年の「埋蔵携帯の総額価値」の試算結果である1兆7013億円は、2015年に実施した同様の調査結果である1兆6489億円を約500億円上回っている。
同社では、中古携帯市場が注目を集めている一方で、使わなくなった携帯電話を売るという習慣が根付いていないことが業界の課題という。埋蔵携帯が中古市場へ流通することで市場がさらに拡大し、買い替え需要における携帯市場全体の活性化にもつながるとしている。
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