世界の囲碁AIが集った大会で日本の「DeepZenGo」が初代王者に

 ドワンゴは8月18日、中国で8月16日と17日に開催された囲碁AI大会「中信証券杯 第1回 世界電脳囲碁オープン戦」において、日本のコンピュータ囲碁ソフト「DeepZenGo」が優勝し、同大会の初代チャンピオンになったことを発表。18日には代表棋士対局として、台湾の「CGI」とタッグを組んだプロ棋士孔杰九段に勝利したという。

18日開催の代表棋士対局の様子
18日開催の代表棋士対局の様子

 DeepZenGoは世界トップレベルの囲碁AIの開発を目指した日本発の「DeepZenGoプロジェクト」が手掛けたもので、囲碁ソフト「Zen」の開発者である尾島陽児氏と加藤英樹氏を中心として、東京大学松尾研究室および日本棋院の協力と、ドワンゴによる開発環境の提供により、2016年3月から開発が進められている。

 中信証券杯 第1回 世界電脳囲碁オープン戦は、国際囲碁連盟加盟のメンバー協会が推薦するシードチームに、世界各国の囲碁AIの計12ソフトが出場。16日に5ラウンドによる予選、17日に上位8ソフトによる決勝トーナメントが開催された。決勝トーナメントに進んだDeepZenGoは、準々決勝で韓国の「DolBaram」に勝利、続く準決勝では中国最強と呼ばれる「絶芸」に白番中押し勝ち。決勝戦では、それまで全勝していた台湾のCGIに258手まで白番中押し勝ちをおさめ優勝したとしている。

 18日には同大会の代表棋士対局として、DeepZenGoが台湾のCGIとタッグを組んだプロ棋士の孔杰九段に挑戦。187手まで黒番中押し勝ちしたという。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]