Enhance Gamesは8月10日(9日24時)、ゲームコンテンツ「Rez Infinite」のPC版を発表。あわせてSteamを通じての配信を開始した。価格は2999円。
Rez Infiniteは、2001年に発売されたシューティングゲーム「Rez」をリデザインしたタイトル。2016年10月には、PlayStation VR(PS VR)に対応したPS4用ソフトとして発売された。今回のPC版は、基本的にPS4版の移植作でゲーム内容は同等のもの。Area 1から5までと、パーティクル(粒子)で構成されたArea Xを収録している。PS4版はPS4 Proにおいて4K解像度に対応していたが、PC版でも4Kに対応したうえ、それ以上の解像度を持ち、テクスチャ品質も倍になっているという。サウンドもフル3Dオーケストラで収録している。
ほかにもHTC VIVEやOculus RiftといったVRシステムに対応し、PC向けゲームパッドのほか、Viveコントローラ、Oculus Remote、Touchコントローラも使用可能となっている。またPC版では、プレイを一時停止して360度見渡すことができる「View Mode」を搭載し、Rez Infiniteの世界を細かく見ることができる。デスクトップモードとVRモードの両方に対応し、スクリーンショットを撮影しSNSなどで共有することもできる。
また、「Digital Deluxe Edition」と題した期間限定のボーナスコンテンツも用意。7曲を収録したオリジナルサウンドトラックやデジタルアートブック、20枚以上のデスクトップ壁紙、Rezアバターなどのデジタルアイテムを、発売から2週間無料でダウンロードできる。
Enhance Games代表の水口哲也氏は、かねてから「絶対にやりたかった」と語るほど、PC版のリリースを考えていたと振り返る。その理由のひとつに、PCの場合はコンソールマシン以上のハイスペックな環境が可能だとし“究極のRez”が提供できることを挙げた。
PS4でリリースされて以降、VRゲームとしての印象が強くあり、実際にThe Game AwardsでのベストVR賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けている。その一方で、高解像度による映像表現も魅力だとし、PC版では現状で対応している機器や環境は整っていないものの、ソフトとしては8Kに対応できるクオリティで制作したという。
加えて世界規模で見るとPCのユーザーが多く、これまでゲームを届けたことがないような国や地域にも提供できることや、アーカイブとして長く残しやすいことも理由として挙げた。
開発を手がけたMonstarsディレクターの東郷泰行氏とテクニカルディレクター楠瀬篤氏は、PCのデバイスやコントローラが多種多様なことから、動作確認が大変だったことを振り返りつつ、気持ちよく遊べることを重要視し、操作のカスタム性は広く持たせてあることを語った。
水口氏は、GoogleのVRヘッドセット「Daydream View」向けにも本作の開発を進めていることを明かし「テクノロジもデバイスも進化して、VRデバイスの登場によって遊び方も変わった。今後いろんなデバイスが出てくると思うが、“VRあるところにRez Infiniteあり”というぐらいに、なるべく早く遊んでもらえるようにしたい。ヘッドマウントディスプレイだけにはとどまらない、VR的な表現や体験をRez Infiniteを通じてみなさんに公開しながら、進化させ続けたい」と、今後について語った。
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